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管の種類ごとに接合の手順があって、覚えきれません。
どこが試験に出るのか、絞れないでしょうか。
この記事の要点
外面樹脂被覆継手を使う場合は防食テープが要りません。必要とした肢が令和3年と令和7年に誤りとして出ています。
EF継手は接合部が一体化するので、異形管部分の離脱防止対策が不要です。必要とした肢が令和5年に誤りです。
ライニング鋼管の切断にパイプカッターやガス切断は使いません。使うとした肢が令和4年と令和7年に誤りです。
接合は令和元年・3年・4年・5年・7年の5年度で7問出ています。管種ごとの手順を全部覚える必要はありません。
入れ替えて出される箇所が決まっているので、そこだけ図で押さえます。
要りません。ここが繰り返し問われています。
硬質塩化ビニルライニング鋼管のねじ継手には、管端防食継手、樹脂コーティング管継手、外面樹脂被覆継手などの種類があります。
「外面樹脂被覆継手を使用する場合は、埋設の際、防食テープを巻く等の防食処理等を施す必要がある」とした肢は、令和3年と令和7年のどちらも誤りです。
逆に「外面樹脂被覆継手を使用しない場合は、埋設の際、防食テープを巻く等の防食処理等を施す必要がある」とした令和5年の肢は、正しい記述として扱われています。
なお標準計画は、被覆を傷つけた場合の扱いを別に定めています。
給水装置標準計画・施工方法 3.8 配管工事(接合作業上の注意事項)
埋設配管用外面被覆鋼管及び同継手をねじ込む場合、外面被覆層を傷つけないためにパイプレンチ及びバイスは、被覆鋼管用を使用すること。万一、管や継手の外面を損傷したときは、必ず防食テープ巻き等の防食処理を施しておくこと。
自動金のこ盤などです。パイプカッターは使いません。
同 3.8 配管工事(接合作業上の注意事項)
管の切断は、自動金のこ盤(帯のこ盤、弦のこ盤)、ねじ切り機に搭載された自動丸のこ機等を使用して、管軸に対して直角に切断する。管に悪影響を及ぼすパイプカッターやチップソーカッター、ガス切断、高速砥石は使用しないこと。
「管の切断はパイプカッター、チップソーカッター、ガス切断等を使用して、管軸に対して直角に切断する」とした肢は、令和4年と令和7年のどちらも誤りです。まったく同じ文が2年度で出ています。
「管軸に対して直角に切断する」の部分は正しいので、工具の名前だけを見比べる必要があります。
要りません。接合部が一体化するからです。
配水用ポリエチレンパイプシステム協会(POLITEC)よくある質問 30
HPPE管はEF接合により接合部が一体化するため、スラスト防護は不要です。
試験では「長尺の陸継ぎが可能であり、異形管部分の離脱防止対策が不要である」という記述で出ます。令和3年に正しい肢として扱われました。
同じ文の末尾を「離脱防止対策は必要である」に変えた肢が、令和5年に誤りとして出ています。
ダクタイル鋳鉄管の場合は事情が違い、T形継手用離脱防止金具を異形管と切り管の前後などに使う決まりがあります。管種で扱いが分かれます。
継手用滑剤です。手近な油で代用しません。
同 3.8 配管工事 ダクタイル鋳鉄管の接合(作業上の注意点)
滑剤は、継手用滑剤に適合するものを使用し、グリース等の油剤類は絶対使用しないこと。
この記述は令和3年・令和5年・令和7年の3年度とも、正しい肢として出ています。令和5年は塩化ビニル管用滑剤も使わないと書き添えた形でした。
25mm以下の直管部です。
標準計画は、銅管の接合に継手を使うとしたうえで、25mm以下の給水管の直管部は胴継ぎとすることができると定めています。
この記述は令和4年と令和7年に、どちらも正しい肢として出ています。数字を動かせば誤りの肢になる箇所です。
プレス式継手と伸縮可とう式継手です。
プレス式継手は専用締付け工具を使うもので、短時間に接合ができ、高度な技術を必要としません。伸縮可とう式継手は埋設地盤の変動に対応できるよう継手に伸縮可とう性を持たせたものです。
この2つの記述は令和4年と令和7年に正しい肢として出ています。ダクタイル鋳鉄管のNS形及びGX形継手が地盤の変動に適応できるという記述も同様です。
令和元年には、この組み合わせを穴埋めで問う形も出ました。ステンレス鋼鋼管の主な継手として、伸縮可とう式継手とプレス式継手を選ばせています。
| 誤りとして出た記述 | 出題年度 | 正しくは |
|---|---|---|
| 外面樹脂被覆継手を使用する場合に防食テープを巻く等の防食処理が必要 | 令和3年・令和7年 | 使用しない場合に必要 |
| EF継手による接合は、異形管部分の離脱防止対策が必要 | 令和5年 | 不要 |
| 管の切断はパイプカッター、チップソーカッター、ガス切断等を使用する | 令和4年・令和7年 | 自動金のこ盤、ねじ切り機の自動丸のこ機等 |
外面樹脂被覆継手を使う場合、埋設時に防食テープを巻く必要はあるか。
ありません。必要とした肢は令和3年と令和7年のどちらも誤りとして出題されています。
EF継手による接合で、異形管部分の離脱防止対策は必要か。
不要です。EF接合により接合部が一体化するためで、必要とした肢は令和5年に誤りとして出題されています。
硬質塩化ビニルライニング鋼管の切断に使ってはいけない工具は何か。
パイプカッター、チップソーカッター、ガス切断、高速砥石です。管に悪影響を及ぼすためです。
ダクタイル鋳鉄管の接合に使う滑剤は何か。
継手用滑剤に適合するものです。グリース等の油剤類は絶対に使用しません。
銅管で胴継ぎとすることができるのはどこか。
25mm以下の給水管の直管部です。それ以外は継手を使用します。
> 曲げ加工や離隔など配管そのものの決まりは給水管の配管工事の留意事項を先に読むと早いです
> ダクタイル鋳鉄管の継手形式はダクタイル鋳鉄管で扱っています
> 管ごとの性質と継手の対応は硬質ポリ塩化ビニル管・ポリエチレン管とポリブテン管・銅管で扱っています
使用できる管種と継手、施工の細目は水道事業者ごとの施工指針で定められています。実務では所管の水道事業者と継手メーカーの資料をご確認ください。
解説の中でこの記事を参照している過去問が14問あります。正誤の判定は公益財団法人 給水工事技術振興財団が公表した正答番号によります。この論点が出題された過去問がこの14問で全部、という意味ではありません。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月
給水装置施工管理法
給水装置の概要
給水装置工事事務論
水道行政
給水装置の構造及び性能
まちがえやすいポイント
この分野は、条件の側を裏返して出してきます。
防食テープが要るのは外面樹脂被覆継手を「使わない」場合で、EF継手の離脱防止対策は「不要」です。
覚え方は同じで、守ってくれるものが最初から付いているかを見てください。被覆が付いていれば巻かずに済み、一体化していれば抜けません。