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薄いから強度が低い、と読むと引っかかる気がする。
波状のほうも何がよいのか整理できていない。
この記事の要点
薄肉ですが強度的には優れています。「劣る」は誤りです。
波状ステンレス鋼管は任意の角度を作れて継手が少なくてすみます。
埋設地盤の変動に対応するのは伸縮可とう式継手です。
「薄い」と「弱い」を結びつけさせるのが手口です。
3年度にわたって同じ言い回しが出ています。
落ちません。
「薄肉であるため強度的には劣る」「薄肉のため、強度的に劣るが」とした肢は、令和4年と令和6年に誤りとして出ています。
逆に「強度的に優れ、軽量化しているので取扱いが容易である」は、令和元年・令和3年・令和7年の3年度に正しい肢として出ています。誤りの2年度と合わせると、6年度のうち5年度でこの1点が問われています。
同じ文の一部だけを差し替える形です。薄い=弱いと読ませようとしますが、材質が違うので成り立ちません。
耐食性と軽さです。
鋼管と比べて特に耐食性に優れており、軽量化しているので取扱いが容易とされています。
耐食性の記述が入るのは令和4年・令和6年・令和7年の3年度で、軽量化の記述は令和元年と令和3年にも入ります。どちらも争点にはなっていません。
金属管が腐食する仕組みは金属管の侵食と防食で扱っています。
3種類あります。
給水装置標準計画・施工方法 3.8 配管工事 6)ステンレス鋼管の接合
ステンレス鋼管の接合は、伸縮可とう式継手、プレス式継手、圧縮式継手等を使用する。
(1)伸縮可とう式継手による接合
この継手は、埋設地盤の変動に対応できるように継手に伸縮可とう性を持たしたものである。
「プレス式継手は、地盤沈下、重車両の通過等使用環境の厳しい箇所の地中埋設管に使用される」とした肢は、令和6年と令和7年の2年度とも誤りとして出ています。
標準計画が埋設地盤の変動に対応すると書いているのは伸縮可とう式のほうです。プレス式は「専用締め付け工具を使用するもので、短時間に接合ができ、高度の技術を必要としない方法」と説明されています。
継手の組み合わせは令和元年と令和4年に穴埋めで問われています。どちらも「伸縮可とう式継手とプレス式継手」の対で、片方が空欄になりました。
令和6年は「伸縮可とう式継手、RR継手による接合がある」とした肢が誤りです。RR継手は硬質ポリ塩化ビニル管のゴム輪接合のほうです。
接合の手順は給水管の接合で扱っています。
曲げられることです。
「ステンレス鋼鋼管に波状部を施した製品で、波状部において任意の角度を形成でき、継手が少なくてすむ等の配管施工の容易さを備えている」は、令和3年・令和6年・令和7年の3年度とも正しい肢として出ています。
継手が減れば、その分だけ漏水の起点も減ります。
さらに「直管部に使用すると、地震・不等沈下が生じても給水用具、配管固定部及び継手部の損傷を軽減できる」も令和6年に正しい肢として出ています。
材質の記号が違います。
波状管AがCSST-SUS304、波状管BがCSST-SUS316とされています。
「地中埋設配管では、より耐食性に優れた波状管Aが使用される」とした肢は、令和7年に誤りとして出ています。
誤りと確定できるのは「地中埋設に波状管A」という組み合わせまでです。どちらを使うのが正しいかは、公表された正答からは確定できないため、本記事では踏み込んでいません。
ステンレス鋼鋼管は薄肉だが強度はどうか。
強度的に優れています。劣るとした肢は令和4年・令和6年に誤りでした。
埋設地盤の変動に対応する継手はどれか。
伸縮可とう式継手です。継手に伸縮可とう性を持たせたものです。
プレス式継手の特徴は。
専用締め付け工具を使い、短時間に接合ができ、高度の技術を必要としない方法です。
波状ステンレス鋼管の利点は。
波状部で任意の角度を形成でき、継手が少なくてすみます。直管部に使えば地震や不等沈下による損傷も軽減できます。
波状管AとBの記号は。
AがCSST-SUS304、BがCSST-SUS316です。地中埋設に波状管Aとした肢は令和7年に誤りでした。
> 他の管種はライニング鋼管と管端防食で扱っています
> 合成樹脂管のほうは硬質ポリ塩化ビニル管とポリエチレン管とポリブテン管で扱っています
規格や製品の仕様は改正されることがあります。実際の材料選定は水道事業者の指定にしたがってください。
解説の中でこの記事を参照している過去問が15問あります。正誤の判定は公益財団法人 給水工事技術振興財団が公表した正答番号によります。この論点が出題された過去問がこの15問で全部、という意味ではありません。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月
水道行政
給水装置の構造及び性能
給水装置工事事務論
給水装置施工管理法
給水装置の概要
まちがえやすいポイント
「薄肉のため強度的に劣る」は誤りです。誤り2年度・正しい肢3年度で、6年度のうち5年度に出ています。
地中埋設で地盤が動く場所に使うのは伸縮可とう式。プレス式ではありません。
波状ステンレス鋼管の利点は、角度を作れることと継手が減ることの2つです。