給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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止水栓の設置と給水管の防護とは?固定は1〜2mの数値を整理

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固定の間隔が何メートルか、数字が出てこない。

水路を渡すときは上と下のどちらが原則なんだろう。

この記事の要点

柱や壁に添わせるときは1〜2mの間隔で固定します。

水路を横断するときは、原則として水路等の下に設置します。

止水栓は敷地部分の道路境界線の近くです。

数字と、原則がどちらかの2つが問われます。

どちらも過去問では逆にして出されました。

止水栓の設置と給水管の防護を示す図。止水栓は原則として敷地部分の道路境界線の近くに設け、メータます又は専用のきょう内に収納する。理由は外力による損傷の防止、開閉操作の容易性、メータ上流の給水管の損傷防止。給水管の損傷防止は、柱や壁に添わせるときはクリップ等のつかみ金具で1〜2mの間隔で固定、基礎や壁を貫通するときは配管スリーブ等を設けて間隙を弾性体で充填、他の埋設物には30cm以上が望ましく近接時は発泡スチロール等、水路を横断するときは原則として水路等の下で上越しなら高水位以上に設置しさや管で防護する。
左が止水栓、右が防護。※関係をつかむための模式図。

止水栓はどこに設けるのか

道路境界線の近くです。

給水装置標準計画・施工方法 3.4 止水栓の設置

1.配水管等から分岐して最初に設置する止水栓の位置は、原則として敷地部分の道路境界線の近くとすること。
2.止水栓は、維持管理上支障がないよう、メータます又は専用のきょう内に収納すること。

「維持管理上支障がないよう、メーターボックス(ます)又は専用の止水栓きょう内に収納する」は、令和3年に正しい肢として出ています。

この位置にする理由は3つで、外力による損傷の防止・開閉操作の容易性・敷地部分の水道メータ上流給水管の損傷防止です。地形その他の理由で敷地部分に置けない場合は道路部分に設置します。

地階又は2階以上に配管する場合は、修理や改造工事に備えて各階ごとに止水栓を設置します。令和3年はこの形が正しい肢でした。

令和6年は同じ文の「止水栓」を「逆止弁」に差し替えた肢が誤りとして出ています。階ごとに置くのは止水栓のほうです。

柱や壁に添わせるときは何mごとに固定するのか

1〜2mです。

同 3.9.2 破壊防止「2.給水管の損傷防止」1)

建物の柱や壁等に添わせて配管する場合には、外力、自重、水圧等による振動やたわみで損傷を受けやすいので、管をクリップなどのつかみ金具を使用し、1〜2mの間隔で建物に固定する。給水栓取付け部分は、特に損傷しやすいので、堅固に取付けること。

これを「3〜4mの間隔で建物に固定する」とした肢は、令和3年に誤りとして出ています。

数字だけを倍にする形です。給水栓の取付け部分は特に損傷しやすいので堅固に取り付けます。

基礎や壁を貫通するときはどうするのか

スリーブを設けます。

同 2)

構造物の基礎及び壁等の貫通部に配管スリーブ等を設け、スリーブとの間隙を弾性体で充填し、管の損傷を防止すること。

この記述は令和3年に正しい肢として出ています。埋める材料が弾性体である点が要点で、固まる材料では変位を吸収できません。

水路を横断するときは上と下のどちらか

原則は下です。

同 4)

給水管が水路を横断する場合は、原則として水路等の下に給水装置を設置すること。やむを得ず水路等を上越しして設置する場合には、高水位以上の高さに設置し、かつさや管(金属製)等により、防護措置を講じること。

これを「原則として水路を上越しして設置し、さや管等による防護措置を講じる」とした肢は、令和3年に誤りとして出ています。

上越しはやむを得ない場合の扱いで、そのときは条件が2つ付きます。高水位以上の高さに設置することと、金属製のさや管等で防護することです。

なお上越し部は空気溜まりを生じるおそれがある場所でもあります。この点は水道水の汚染防止で扱っています。

他の埋設物に近づけるときは何をするのか

間隔が取れないときは緩衝材を巻きます。

同 3)

給水管は他の埋設物(埋設管、構造物の基礎等)より30cm以上の間隔を確保し、配管するのが望ましいが、やむを得ず間隔がとれず近接して配管する場合には給水管に発泡スチロール、ポリエチレンフォーム等を施し、損傷防止を図ること。

30cmという数字は給水管の配管工事の留意事項でも扱っています。ここでは取れなかったときに何をするかが別に決められている点が要点です。

まちがえやすいポイント

固定は1〜2m。3〜4mではありません。

水路は下が原則で、上越しは例外です。例外のときだけ「高水位以上」と「さや管」が出てきます。

止水栓の位置は道路境界線の近くですが、収納するのはメータます又は専用のきょう内です。

理解度チェック

Q.

最初に設置する止水栓の位置は。

原則として敷地部分の道路境界線の近くです。メータます又は専用のきょう内に収納します。

Q.

柱や壁に添わせる給水管は何mごとに固定するか。

1〜2mの間隔です。3〜4mとした肢は令和3年に誤りでした。

Q.

基礎や壁の貫通部は何で埋めるか。

配管スリーブ等を設け、スリーブとの間隙を弾性体で充填します。

Q.

水路を横断するときの原則は。

水路等の下に設置します。やむを得ず上越しする場合は、高水位以上の高さに設置し、金属製のさや管等で防護します。

Q.

他の埋設物と間隔が取れないときは。

給水管に発泡スチロール、ポリエチレンフォーム等を施して損傷防止を図ります。

まとめ

  • 止水栓=敷地部分の道路境界線の近く。メータます又は専用のきょう内に収納。
  • 柱や壁に添わせるときはクリップ等で1〜2mの間隔で固定。
  • 貫通部は配管スリーブ+弾性体
  • 水路は原則として下。上越しは高水位以上+金属製さや管。
  • 埋設物との間隔が取れないときは発泡スチロール等を施す。

> 埋設の深さそのものは給水管の埋設深さと明示で扱っています

止水栓の仕様や設置位置は水道事業者の定めによる部分があります。実務では所管の水道事業者にご確認ください。

関連する過去問解説

解説の中でこの記事を参照している過去問が6問あります。正誤の判定は公益財団法人 給水工事技術振興財団が公表した正答番号によります。この論点が出題された過去問がこの6問で全部、という意味ではありません。

過去問解説の一覧(年度別・科目別)へ

参考資料

  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)3.4 止水栓の設置。位置と収納、3つの理由は同項によります。
  • 同 3.9.2 破壊防止「2.給水管の損傷防止」1)〜4)。固定の間隔1〜2m、配管スリーブと弾性体、埋設物との30cm、水路横断の原則は同項によります。
  • ※ 正誤の判定は、公益財団法人給水工事技術振興財団が公表した各年度の正答番号によります(令和3年 問13・問16、令和6年 問14)。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、一次資料にあたって整理しています。

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