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銅管は耐食性に優れる、と覚えたのに、適さない水があると書いてあります。
どっちが正しいのか分からなくなりました。
この記事の要点
アルカリには侵されません。スケールの発生も少なく、耐食性に優れます。
ただし遊離炭酸が多い水には適しません。ここだけが3年度でひっくり返されています。
硬質と軟質の2種類があり、軟質銅管は4〜5回の凍結では破裂しません。
銅管の出題は、性質を並べて1か所だけ裏返す形です。裏返される場所は毎回おなじで、遊離炭酸のところです。
ほかの記述は3年度を通してほとんど変わりません。
アルカリに強く、遊離炭酸に適しません。
耐食性に優れるので薄肉化でき、軽量で取扱いが容易です。スケールの発生も少なく、この部分は毎年そのまま正しい肢として出ています。
「遊離炭酸の多い水にも適している」とした肢は令和3年 問41と令和5年 問44の2年度とも誤りで、「適さない」と書いた令和4年 問46は正しい肢でした。
アルカリと酸で、銅の受け方が逆になるからです。
遊離炭酸は水に溶けた二酸化炭素で、水を酸性側に寄せます。アルカリには侵されない銅も、酸性側では侵されるので、この水質だけ適さないという扱いになります。
金属が水質や土壌によって侵食される話は金属管の侵食と防食で扱っています。
凍結への強さが違います。
「材質により硬質・軟質の2種類があり、軟質銅管は4〜5回の凍結では破裂しない」という記述は、令和5年 問44で正しい肢として出ています。
曲げ加工ができるのも軟質のほうです。硬質銅管を専用パイプベンダーで曲げるとした肢は令和元年に誤りで、被覆銅管の軟質コイル管に置き換えた令和7年の肢は正しい肢でした。
曲げてよい管の区分は給水管の配管工事の留意事項で扱っています。
はんだ接合とろう接合です。
給水装置標準計画・施工方法 3.8 配管工事 7)銅管の接合(国土交通省)
銅管の接合は、トーチランプ又は電気ヒータによるはんだ接合とプレス式接合がある。接合には、継手を使用する。しかし、25mm以下の給水管の直管部は、胴継ぎとすることができる。
(1)はんだ接合 iv)フラックスは必要最小限とし、接合部の管端3〜5mm離して銅管外面に塗布する。(中略)vii)はんだをさす適温は270〜320℃である。
出題では「はんだ接合とろう接合」という書き方で、令和6年 問13と令和7年 問13の2年度とも正しい肢でした。
継手を使うのが原則ですが、25mm以下の給水管の直管部だけ胴継ぎにできます。この数字は令和7年 問13でそのまま出ています。
外傷と土壌腐食を防ぐためです。
「外傷防止と土壌腐食防止を考慮した被膜管があり、配管現場では、管の保管、運搬に際して凹み等をつけないよう注意する必要がある」という記述は、令和5年 問44で正しい肢として出ています。
薄肉である以上、へこみがそのまま弱点になります。軽くて扱いやすいことと、傷に弱いことは裏表です。
銅管は遊離炭酸が多い水に適するか。
適しません。適しているとした肢は令和3年と令和5年の2年度とも誤りでした。
銅管が薄肉化できるのはなぜか。
耐食性に優れるからです。その結果、軽量で取扱いが容易になります。
軟質銅管は凍結に何回耐えるとされているか。
4〜5回の凍結では破裂しないとされています。令和5年に正しい肢として出ています。
継手を使わずに接合できるのはどこまでか。
25mm以下の給水管の直管部です。この部分は胴継ぎにできます。
はんだをさす適温は何度か。
270〜320℃です。フラックスは必要最小限とし、管端3〜5mm離して塗布します。
> 接合作業そのものの手順は給水管の接合で扱っています
使用できる水質の判断は水道事業者や設計の条件によります。実務では給水区域の水道事業者にご確認ください。
解説の中でこの記事を参照している過去問が9問あります。正誤の判定は公益財団法人 給水工事技術振興財団が公表した正答番号によります。この論点が出題された過去問がこの9問で全部、という意味ではありません。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月
給水装置施工管理法
給水装置の構造及び性能
給水装置の概要
給水装置工事事務論
水道行政
まちがえやすいポイント
遊離炭酸が多い水には適しません。適していると書いてあったら誤りで、アルカリのほうは侵されません。
曲げられるのは軟質です。硬質銅管を曲げるとした肢は誤りでした。
胴継ぎにできるのは25mm以下の直管部だけです。