給水装置工事主任技術者 独学ガイド

  1. HOME
  2. 給水装置の概要
  3. > 令和3年度 問41

令和3年度 給水装置の概要 問41 を解説(銅管は遊離炭酸に弱い)

令和3年度 学科試験2 問41は、給水管に関する問題です。5つの記述から、不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢5です。銅管は遊離炭酸の多い水には適しません

「アルカリに侵されず」までは正しい記述です。裏返されるのは、いつも遊離炭酸のところです。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。

正解:選択肢5

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) ダクタイル鋳鉄管は、鋳鉄組織中の黒鉛が球状のため靱性に富み衝撃に強く、強度が大であり耐久性がある
2 ○(正しい) 硬質ポリ塩化ビニル管は難燃性であるが、熱及び衝撃には比較的弱い
3 ○(正しい) ステンレス鋼鋼管は、薄肉だが強度的に優れ、軽量化しているので取扱いが容易です
4 ○(正しい) 波状ステンレス鋼管は、波状部において任意の角度を形成でき、継手が少なくてすむ等の配管施工の容易さを備えています
5 ×(誤り) 銅管は遊離炭酸の多い水には適しません。「適している」とした点が誤りです

選択肢5のポイント(ここが誤り)

銅管は、相手によって強さが変わります。

相手 銅管の強さ
アルカリ侵されない
遊離炭酸が多い水適さない

「遊離炭酸の多い水にも適している」とした肢は、令和3年と令和5年に誤りとして出ています。裏返される場所は毎回ここです。

令和4年は「遊離炭酸が多い水には適さない」と正しく書かれていました。同じ論点が、正しい形と誤りの形の両方で出ます。

残る4つは、すべて正しい肢です。この年は裏返しが1か所だけでした。

この年の書かれ方 別の年度で誤りにされた形
ダクタイル鋳鉄管黒鉛が球状→靱性に富み衝撃に強い靱性がなく衝撃に弱い(令和4年)
ステンレス鋼鋼管薄肉だが強度的に優れる強度的には劣る(令和4年・令和6年)

この2つは「理由は正しく書いて、そこから出る結論だけを裏返す」形で誤りにされます。この年はどちらも正しい向きで書かれています。

選択肢4の波状ステンレス鋼管は、波状部で任意の角度を形成できるのが特徴です。曲げられるので継手が少なくてすみます。

詳細は銅管とは?遊離炭酸が多い水に適さない理由と胴継ぎ25mmで扱っています。

覚え方

  • 銅管はアルカリに侵されない/遊離炭酸の多い水には適さない。裏返される場所は毎回ここ
  • 「適している」は令和3年・令和5年に誤り/「適さない」は令和4年に正しい肢
  • ダクタイル鋳鉄管は黒鉛が球状だから靱性に富み衝撃に強い/ステンレス鋼鋼管は薄肉でも強度的に優れる
  • ★この2つは「理由は正しく書いて結論だけ裏返す」形で誤りにされる(この年は両方とも正しい向き)
  • 波状ステンレス鋼管は波状部で任意の角度を形成でき、継手が少なくてすむ

理解度チェック

Q.

銅管が適さないのはどんな水か。

遊離炭酸の多い水です。アルカリには侵されません。

Q.

ダクタイル鋳鉄管が衝撃に強い理由は。

鋳鉄組織中の黒鉛が球状だからです。靱性に富み、強度が大で耐久性があります。

Q.

ステンレス鋼鋼管は薄肉だと強度が落ちるか。

落ちません。薄肉でも強度的には優れています。

> 給水装置の概要のほかの論点は給水装置の概要のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和3年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験2 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問41=(5))によります。設問文が「不適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)3.2 給水管。銅管、ダクタイル鋳鉄管、硬質ポリ塩化ビニル管、ステンレス鋼鋼管、波状ステンレス鋼管の性質は同項によります。
T

この記事を書いた人

T

給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

▼令和3年度 給水装置工事主任技術者試験▼

▼カテゴリ一覧▼

T

T

給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、一次資料にあたって整理しています。

Topへ >>