令和3年度 学科試験2 問42は、給水装置に関する問題です。5つの記述から、不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢2です。
「貯湯湯沸器の一次側に設置し」とした記述が、誤りとして出題されています。
正しい設置場所を書いた資料は確認できなかったため、この記事では踏み込みません。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢2
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 給水装置として取り扱われる貯湯湯沸器は、そのほとんどが貯湯部にかかる圧力が100kPa以下で、かつ伝熱面積が4m²以下の構造です |
| 2 | ×(誤り) | 給湯用加圧装置について、この記述が不適当なものとして出題されています。正しい設置場所は確認できる資料に記載がありません |
| 3 | ○(正しい) | 潜熱回収型給湯器は、捨てられていた高温(約200℃)の燃焼ガスを再利用し、水を潜熱で温めた後に従来の一次熱交換器で加温します |
| 4 | ○(正しい) | 瞬間湯沸器は、最高85℃程度まで温度を上げることができるが、通常は40℃前後で使用されます |
| 5 | ○(正しい) | 号数とは水温を25℃上昇させたとき1分間に出るお湯の量(L)の数字で、1分間に20L給湯できる能力の湯沸器が20号です |
この年は、湯沸器まわりの数字が3つ並んでいます。
| 論点 | 値 |
|---|---|
| 貯湯湯沸器の構造 | 貯湯部の圧力100kPa以下、伝熱面積4m²以下 |
| 潜熱回収型が使う熱 | 高温(約200℃)の燃焼ガス |
| 瞬間湯沸器の温度 | 最高85℃程度/通常は40℃前後 |
100kPa以下・伝熱面積4m²以下は、ボイラーから除かれる条件です。だから貯湯湯沸器は労働安全衛生法施行令のボイラーに該当しません。
令和6年は、この2つの数字を正しく書いたうえで、末尾を「該当する」に変えて誤りの肢にしていました。
選択肢5の号数は、条件を2つ含みます。
水温を25℃上昇させたときに、1分間に出るお湯の量(L)。「25℃上昇」と「1分間」の両方がそろって初めて号数になります。
潜熱回収型は、順番が決まっています。まず水を潜熱で温めてから、従来の一次熱交換器で加温します。この順序が逆だと熱効率が上がりません。
熱源の割り当ても押さえます。
| 湯沸器 | 使う熱 |
|---|---|
| 潜熱回収型給湯器 | 燃焼ガス(約200℃) |
| 自然冷媒ヒートポンプ給湯機 | 大気熱 |
令和3年は「電気温水器は、熱源に大気熱を利用しているため、消費電力が少ない湯沸器である」とした肢が誤りでした。大気熱を使うのは自然冷媒ヒートポンプ給湯機です。
詳細は湯沸器の種類は?瞬間・貯蔵・貯湯の違いとボイラーの扱いを整理で扱っています。
瞬間湯沸器の号数とは何か。
水温を25℃上昇させたとき、1分間に出るお湯の量(L)の数字です。1分間に20L給湯できる能力なら20号です。
貯湯湯沸器がボイラーに該当しない理由は。
貯湯部にかかる圧力が100kPa以下で、かつ伝熱面積が4m²以下だからです。
大気熱を使う湯沸器はどれか。
自然冷媒ヒートポンプ給湯機です。潜熱回収型給湯器が使うのは燃焼ガスです。
> 給水装置の概要のほかの論点は給水装置の概要のカテゴリにまとめています
法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月