令和3年度 学科試験2 問43は、硬質ポリ塩化ビニル管の施工上の注意点に関する問題です。4つの記述から、不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢4です。接着接合後は24時間以上経過してから通水又は水圧試験を行います。
時間を半分に縮める形です。接着剤が固まる前に水圧をかけると、接合部が抜けます。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢4
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 直射日光による劣化や温度の変化による伸縮性があるので、配管施工等において注意を要します |
| 2 | ○(正しい) | 接合時にはパイプ端面をしっかりと面取りし、継手だけでなくパイプ表面にも適量の接着剤を塗布し、接合後は一定時間保持します |
| 3 | ○(正しい) | 有機溶剤、ガソリン、灯油、油性塗料、クレオソート、シロアリ駆除剤等と接触させません |
| 4 | ×(誤り) | 接着後24時間以上経過してから実施します。「12時間以上」とした点が誤りです |
時間の扱いは、年度で書き分けられています。
| 書かれ方 | 正誤 | 出題年度 |
|---|---|---|
| 接着後24時間以上おく | 正 | 令和6年 |
| 接着後12時間で通水試験 | 誤 | 令和3年 |
同じ論点が、正しい形と誤りの形の両方で出ています。
この管の性質は、強弱をはっきり分けて持ちます。
| 中身 | |
|---|---|
| 強い | 耐食性・耐電食性に優れる。引張降伏強さは比較的大きい |
| 弱い | 熱と衝撃。直射日光による劣化、温度変化による伸縮 |
「引張降伏強さが小さい」とした肢は、令和5年と令和7年に誤りとして出ています。弱いのは熱と衝撃のほうで、引張の強さではありません。
選択肢3は、ゴム輪も侵されるという点が要点です。管だけでなく継手部のゴム輪も、亀裂や膨潤軟化を起こします。
接合方法は2つあります。
| 接合 | 中身 |
|---|---|
| TS接合 | 接着剤による |
| RR接合 | ゴム輪による |
詳細は硬質ポリ塩化ビニル管とは?耐衝撃性・耐熱性との違いと接着後24時間で扱っています。
接着接合後、いつから通水や水圧試験ができるか。
接着後24時間以上経過してからです。12時間とした肢は令和3年に誤りとして出ています。
硬質ポリ塩化ビニル管が弱いのは何か。
熱と衝撃です。引張降伏強さは比較的大きく、耐食性・耐電食性にも優れます。
有機溶剤等と接触するとどうなるか。
管も継手部のゴム輪も侵され、亀裂や膨潤軟化により漏水事故や水質事故を起こすことがあります。
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参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月