給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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令和5年度 給水装置の概要 問44 を解説(遊離炭酸が多い水には適さない)

令和5年度 学科試験2 問44は、銅管に関する問題です。4つの記述から、不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢3です。銅管は遊離炭酸が多い水には適しません

「アルカリに侵されず、スケールの発生も少なく」までは正しい記述です。裏返されるのは遊離炭酸の一点だけです。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。

正解:選択肢3

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 引張強度に優れ、材質により硬質・軟質の2種類があり、軟質銅管は4〜5回の凍結では破裂しません
2 ○(正しい) 耐食性に優れるため薄肉化しているので、軽量で取扱いが容易です
3 ×(誤り) 銅管は遊離炭酸が多い水には適しません。「適している」とした点が誤りです
4 ○(正しい) 外傷防止と土壌腐食防止を考慮した被膜管があり、配管現場では管の保管、運搬に際して凹み等をつけないよう注意します

選択肢3のポイント(ここが誤り)

アルカリと酸で、銅の受け方が逆になります。

水の性質 銅管の扱い
アルカリ侵されない
遊離炭酸が多い水適さない

遊離炭酸は水に溶けた二酸化炭素で、水を酸性側に寄せます。アルカリには侵されない銅も、こちらには弱いという関係です。

この論点は、向きを変えながら繰り返し出ています。

書かれ方 正誤 出題年度
遊離炭酸の多い水にも適している令和3年・令和5年
遊離炭酸が多い水には適さない令和4年

「アルカリに侵されず、スケールの発生も少なく」の部分は、毎年そのまま正しい肢として出ています。読むのは遊離炭酸のところだけで足ります。

選択肢1と4も、令和5年に正しい肢として出たものです。軟質銅管は4〜5回の凍結では破裂しないという数字と、薄肉である以上へこみがそのまま弱点になるという注意が要点です。

詳細は銅管とは?遊離炭酸が多い水に適さない理由と胴継ぎ25mmで扱っています。

覚え方

  • 銅管はアルカリに侵されない遊離炭酸が多い水には適さない
  • ★理由=遊離炭酸は水に溶けた二酸化炭素で、水を酸性側に寄せる
  • ★裏返されるのは遊離炭酸の一点だけ。「アルカリに侵されず、スケールの発生も少なく」は毎年正しい
  • 「適している」とした肢は令和3年・令和5年に誤り/「適さない」とした令和4年は正しい肢
  • 軟質銅管は4〜5回の凍結では破裂しない/薄肉なので凹みがそのまま弱点になる

理解度チェック

Q.

銅管は遊離炭酸が多い水に適するか。

適しません。適しているとした肢は令和3年と令和5年の2年度とも誤りでした。

Q.

銅管はアルカリに侵されるか。

侵されません。アルカリには強く、遊離炭酸が多い水に弱いという関係です。

Q.

軟質銅管は凍結に何回耐えるとされているか。

4〜5回の凍結では破裂しないとされています。

> 給水装置の概要のほかの論点は給水装置の概要のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和5年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験2 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問44=(3))によります。設問文が「不適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 管の性質(アルカリに侵されないこと、遊離炭酸が多い水に適さないこと、薄肉化と軽量性、軟質銅管の耐凍結回数、被膜管)については、標準計画に記述がありません。これらは各年度に出題された記述と公表された正答番号から確定したものです(令和3年 問41、令和4年 問46、令和5年 問44)。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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