給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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平成28年度 給水装置工事法 問19 を解説(翌年に同じ4肢が出る)

平成28年度 学科試験1 問19は、給水管の接合に関する問題です。4つの記述から適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

正しいのは選択肢4です。銅管のろう接合は毛細管現象により、ろうを隙間に吸い込ませて接合します。

残る3つは、いずれも要否をひっくり返しています。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢4

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 外面樹脂被覆継手を使用する場合にさらに防食テープを巻く等の防食処理が必要としています。被覆継手を使うなら要りません
2 ×(誤り) ダクタイル鋳鉄管の滑剤にグリース等の油剤類を用いるとしています。継手用滑剤に適合するものを使い、油剤類は使いません
3 ×(誤り) 水道配水用ポリエチレン管のEF継手について異形管部分の離脱防止対策が必要としています。EF継手は不要です
4 正解 銅管のろう接合とは、管の差込み部と継手受口との隙間にろうを加熱溶解して毛細管現象により吸い込ませて接合する方法

選択肢4のポイント(ここが正解)

翌年に同じ4つの内容が並べ替えて出ている

この4肢は、平成29年 問17のア〜エとほぼ同じ内容です。

内容 平成28年 問19 平成29年 問17
外面樹脂被覆継手+防食テープ肢1=ア=
銅管のろう接合(毛細管現象)肢4=イ=
EF継手と異形管部分の離脱防止対策肢3=ウ=
ダクタイル鋳鉄管の滑剤肢2=エ=

滑剤の肢だけ、2年度で正誤が逆になっています。

平成28年は「グリース等の油剤類を用いる」、平成29年は「絶対に使用しない」です。同じ論点を、肯定形と否定形で出し分けています。

EF継手の管種が2年度で違う

年度と管種 離脱防止対策の書き方
平成28年 問19=水道配水用ポリエチレン管必要である(誤り
平成29年 問17ウ=ポリエチレン粉体ライニング鋼管不要である(誤り

平成28年の肢で「水道配水用ポリエチレン管のEF継手は離脱防止対策が不要」と確定します。

だから平成29年のほうは、管種が噛み合っていないことになります。EF継手は水道配水用ポリエチレン管の接合で、ポリエチレン粉体ライニング鋼管はねじ接合が一般的です。

ろう接合は「隙間に吸い込ませる」

差込み部と継手受口の隙間に、加熱で溶けたろうが吸い込まれます。

押し込むのではなく、細い隙間に液体が入っていく現象です。

詳細は給水管の接合とは?外面樹脂被覆継手と防食テープ・EF継手の離脱防止銅管とは?遊離炭酸が多い水に適さない理由と胴継ぎ25mmで扱っています。

覚え方

  • 銅管のろう接合=隙間にろうを加熱溶解し毛細管現象で吸い込ませる
  • 平成28年問19と平成29年問17は、ほぼ同じ4つの内容を並べ替えている
  • 滑剤の肢だけ2年度で正誤が逆(h28「油剤類を用いる」=誤/h29「絶対に使用しない」=正)
  • 水道配水用ポリエチレン管のEF継手は離脱防止対策が不要(h28問19肢3で確定)
  • ★外面樹脂被覆継手を使うなら防食テープは要らない

理解度チェック

Q.

銅管のろう接合とは。

差込み部と継手受口との隙間にろうを加熱溶解し、毛細管現象により吸い込ませて接合する方法です。

Q.

EF継手に異形管部分の離脱防止対策は要るか。

不要です。接合部が一体化するためです。

Q.

ダクタイル鋳鉄管の滑剤にグリースを使ってよいか。

使いません。継手用滑剤に適合するものを使用します。

> 給水装置工事法のほかの論点は給水装置工事法のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成28年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問19=(4))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。外面樹脂被覆継手と防食処理、ダクタイル鋳鉄管の滑剤、EF継手、銅管のろう接合は同資料によります。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成29年度 学科試験1 問題」問17(正答(3)=誤正誤正)および同年度の正答番号。同じ内容が並べ替えて出ていることは同問によります。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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