給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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平成28年度 給水装置の構造及び性能 問20 を解説(膨張するのは樹脂管)

平成28年度 学科試験1 問20は、配管工事後の耐圧試験に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りはイとエです。

イは具体的な試験水圧の数値を挙げています。エは止水機能のある栓の弁を「閉」状態としています。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢1(ア正 イ誤 ウ正 エ誤)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) ア=耐圧試験の水圧は、水道事業者が給水区域内の実情を考慮し定めることができる
2 ×(誤り) イ=新設工事の場合は試験水圧0.75MPaを1分間保持する耐圧試験を実施することが望ましい、としています
3 ○(正しい) ウ=管が膨張し圧力が低下することに注意しなければならないのは、柔軟性のあるポリエチレン二層管、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管である
4 ×(誤り) エ=止水機能のある栓の弁はすべて「閉」状態で耐圧試験を実施する、としています

この問題のポイント(ここが正解)

アとイは同じ問題の中で食い違っている

書いていること
水圧は水道事業者が定めることができる
0.75MPaという具体的な数値を挙げている

水道事業者が定めるものなら、全国共通の数値は出てきません。

アを正しいと判断できれば、イは同じ問題の中で矛盾していると分かります。

ウで「膨張して圧力が低下する管」が確定する

耐圧試験での注意
ポリエチレン二層管
架橋ポリエチレン管
ポリブテン管
柔軟性があるので管が膨張し、圧力が低下する

柔らかいから、中から押されると広がります。

広がったぶん体積が増えるので、かけた圧力が下がります。

平成29年 問24ウでは、同じ説明が「波状ステンレス鋼鋼管」に付けられて誤りとして出ています。

エの「閉」は繰り返し誤りになる

肢の書き方 出題年度と判定
止水性の試験ではないので、すべて「開」状態で実施する平成29年 問24エ=正しい
止水性能を確認するため、すべて「閉」状態で実施する平成26年・平成28年 問20エ・平成30年・令和2年=誤り

耐圧試験で見たいのは、管や継手から水が漏れないかどうかです。弁を閉めると、その先に水圧がかかりません。

詳細は耐圧性能基準とは?1.75MPaと20kPa・加圧装置だけ最大吐出圧力で扱っています。

覚え方

  • 配管工事後の耐圧試験の水圧は水道事業者が実情を考慮して定めることができる
  • アを正しいと判断できれば、具体的な数値を挙げたイは同じ問題の中で矛盾している
  • ★膨張して圧力が低下するのはポリエチレン二層管・架橋ポリエチレン管・ポリブテン管=柔軟性のある樹脂管
  • 平成29年問24ウは同じ説明を「波状ステンレス鋼鋼管」に付けて誤りにしている
  • ★分水栓・止水栓の耐圧試験はすべて「開」状態。「閉」とした肢は4年度で誤り

理解度チェック

Q.

耐圧試験の水圧は誰が定めるか。

水道事業者が給水区域内の実情を考慮して定めることができます。

Q.

耐圧試験で管が膨張して圧力が低下するのはどの管か。

ポリエチレン二層管、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管です。

Q.

止水機能のある栓の弁はどうするか。

すべて「開」状態で実施します。

> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成28年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問20=(1))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。配管工事後の耐圧試験、柔軟性のある管での圧力低下、分水栓・止水栓を「開」状態で実施することは同資料によります。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成26年度」「平成29年度」問24、「平成30年度」問20、「令和2年度」の各学科試験1 問題および各年度の正答番号。他年度の出題形は各年度の問題によります。
  • イについて、新設工事の耐圧試験に用いる具体的な試験水圧を示す記述は手元の資料に見あたりません。本記事は「0.75MPaを1分間保持」が誤りとして出題された事実だけを書き、正しい値には踏み込んでいません。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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