令和4年度 学科試験2 問46は、給水管に関する問題です。4つの記述から、適当なものを1つ選びます。
正解は選択肢1です。
残る3つは、性質の向きをそれぞれ裏返しています。この分野は「強い/弱い」の反転がすべてです。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢1
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 正解 | 銅管は耐食性に優れるため薄肉化しており軽量で取り扱いが容易です。アルカリに侵されず、スケールの発生も少ないが、遊離炭酸が多い水には適しません |
| 2 | ×(誤り) | 耐熱性硬質塩化ビニルライニング鋼管の連続使用許容温度を「95℃以下」とした点が、誤りとして出題されています |
| 3 | ×(誤り) | ステンレス鋼鋼管は薄肉でも強度的に優れています。「強度的には劣る」とした点が誤りです |
| 4 | ×(誤り) | ダクタイル鋳鉄管は黒鉛が球状のため靱性に富み、衝撃に強い管です。「靱性がなく衝撃に弱い」とした点が誤りです |
銅管は、裏返される場所が毎回同じです。
| 相手 | 銅管の強さ |
|---|---|
| アルカリ | 侵されない |
| 遊離炭酸が多い水 | 適さない |
「遊離炭酸の多い水にも適している」とした肢は、令和3年と令和5年に誤りとして出ています。裏返される場所は毎回ここです。
残る3つも、向きの反転です。
| 管 | 正しい形 | この年の誤りの形 |
|---|---|---|
| ステンレス鋼鋼管 | 薄肉でも強度的に優れる | 強度的には劣る |
| ダクタイル鋳鉄管 | 黒鉛が球状のため靱性に富み衝撃に強い | 靱性がなく衝撃に弱い |
ダクタイル鋳鉄管の肢は、前半で「黒鉛が球状のため」と正しい理由を書いています。理由が正しいのに、そこから導いた結論だけが逆です。
ふつうの鋳鉄は黒鉛が片状で、そこが割れの起点になります。球状にしたから粘りが出るので、理由から結論が戻せます。
ステンレス鋼鋼管は「薄肉だから弱い」と読ませる形です。「強度的に劣る」とした肢は令和4年と令和6年で誤り、「優れる」とした肢は令和元年・令和3年・令和7年で正しい肢でした。
選択肢2は、温度の数値を動かした形です。「95℃以下」とした肢が令和4年に誤りとして出たという事実だけを示します。正しい連続使用許容温度は、確認できる資料に記述がありません。
詳細は銅管とは?遊離炭酸が多い水に適さない理由と胴継ぎ25mmで扱っています。
銅管が適さないのはどんな水か。
遊離炭酸が多い水です。アルカリには侵されず、スケールの発生も少ない管です。
ステンレス鋼鋼管は薄肉だと強度が落ちるか。
落ちません。薄肉でも強度的には優れています。「強度的に劣る」とした肢は令和4年と令和6年に誤りとして出ています。
ダクタイル鋳鉄管が衝撃に強いのはなぜか。
鋳鉄組織中の黒鉛が球状だからです。ふつうの鋳鉄は黒鉛が片状で、そこが割れの起点になります。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月