給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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円読式と直読式の違いは?アナログとデジタルの対応と、計量部・指示部の区分を整理

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円読式と直読式、どちらがアナログか毎回迷います。

計量部とか指示部とか、区分の名前も混ざります。

この記事の要点

円読式がアナログ、直読式がデジタルです。この対応をまるごと入れ替えた肢が出ています。

区分は3つあり、計量部の形態・指示部の形態・表示方式に分かれます。

覚えるのは表示方式の対だけで足ります。

この論点は令和元年と令和3年に出ています。2つの語をまとめて入れ替えるという、判定しやすい型です。

ただし区分の名前が3つあるので、そこを先に整理します。

水道メーターの表示方式と区分を示す図。左は誤りとして出た記述で、アナログ表示する直読式とデジタル表示する円読式としたもの(令和元年問48エ・2つとも入れ替えている)と、指示部の機械式とは羽根車に永久磁石を付けて液晶表示する方式としたもの(令和元年問49(4)・電磁式としても誤り)。右は正しい肢で、アナログ表示する円読式とデジタル表示する直読式(令和3年問53イ)、計量部の複箱形とは別の計量室であるインナーケースをもつ構造(令和元年問49(2))。下段は3つの区分で、計量部の形態が単箱形と複箱形、指示部の形態が機械式ほかで定義を述べた正しい肢は出題文に無い、表示方式が円読式イコールアナログと直読式イコールデジタル。覚えるのは表示方式の対だけで、ほかの2つは名前を挙げるにとどめる。
覚えるのは表示方式の対だけ。※公表正答から整理した図。

円読式と直読式はどちらがアナログか

円読式がアナログです。

正しい書き方は「計量値をアナログ表示する円読式と、計量値をデジタル表示する直読式がある」です。令和3年 問53で正しい肢として出ています。

名前から入ると覚えやすく、円い目盛りを読むから円読式、数字をそのまま読むから直読式です。円い目盛りはアナログ時計と同じ形だと考えれば結び付きます。

入れ替えはどのように出されたか

2つまとめて逆にしてきます。

令和元年 問48は「計量値をアナログ表示する直読式と、計量値をデジタル表示する円読式がある」として出ていて、誤りでした。

片方だけ替えるのではなく両方を入れ替えているので、どちらか一方の対応を覚えていれば判定できます。

「指示部」と「表示機構部」はどう使われているか

年度によって呼び方が違います。

出題 書き出し 正誤
令和元年 問48エ 水道メーターの指示部の形態
令和3年 問53イ 水道メーターの表示機構部の表示方式

正誤を分けているのは書き出しではなく、あとに続く円読式と直読式の対応のほうです。呼び方の違いで迷う必要はありません。

計量部の形態には何があるのか

単箱形と複箱形です。

複箱形とは、メーターケースの中に別の計量室(インナーケース)をもち、複数のノズルから羽根車に噴射水流を与える構造のものです。令和元年 問49で正しい肢として出ています。

ノズルが複数ある点から、これが接線流羽根車式の中の区分だと分かります。

なお単箱形の構造を説明した記述は手元の6年度分にありません。複箱形と対になる名前として押さえるにとどめます。

「機械式」の説明はなぜ誤りにされたのか

付ける名前を替えても、どちらも誤りにされています。

令和元年 問49は「指示部の形態で、機械式とは、羽根車に永久磁石を取付けて、羽根車の回転を磁気センサで電気信号として検出し、集積回路により演算処理して、通過水量を液晶表示する方式である」として出ていて、誤りでした。

同じ説明を電磁式水道メーターとして出した令和3年 問53も誤りです。この説明の正しい呼び名は、手元の6年度分からは確定できません。

遠隔指示装置は何で構成されるのか

3つです。

発信装置(又は記憶装置)、信号伝送部(ケーブル)及び受信器から構成されます。令和元年 問49と令和5年 問50の2年度とも正しい肢として出ています。

目的は、離れた場所で能率よく検針することです。中高層集合住宅や地下街、積雪で検針が困難な場所で有効だと書かれています。

まちがえやすいポイント

円読式がアナログ、直読式がデジタルです。2つまとめて入れ替えてくるので、片方を覚えていれば足ります。

複箱形はインナーケースと複数ノズル。単箱形の説明は出題文にありません。

「羽根車に永久磁石」の説明は、機械式としても電磁式としても誤りにされています。

理解度チェック

Q.

アナログ表示するのはどちらか。

円読式です。デジタル表示するのが直読式で、令和3年に正しい肢として出ています。

Q.

令和元年に誤りとされた書き方はどんな形か。

アナログを直読式、デジタルを円読式とした形です。2つまとめて入れ替えています。

Q.

複箱形とはどんな構造か。

メーターケースの中に別の計量室(インナーケース)をもち、複数のノズルから噴射水流を与える構造です。

Q.

「羽根車に永久磁石を取付けて」の説明はどう扱われたか。

機械式として出した令和元年も、電磁式として出した令和3年も、どちらも誤りでした。

Q.

遠隔指示装置は何で構成されるか。

発信装置(又は記憶装置)、信号伝送部(ケーブル)、受信器の3つです。

まとめ

  • 円読式=アナログ、直読式=デジタル。2つまとめて入れ替えて出される。
  • 書き出しは「指示部の形態」でも「表示機構部の表示方式」でもよい。正誤を分けるのは対応のほう。
  • 計量部の形態は単箱形と複箱形。複箱形はインナーケースと複数ノズル。
  • 「羽根車に永久磁石」の説明は機械式としても電磁式としても誤り
  • 遠隔指示装置は発信装置・信号伝送部・受信器の3つ。

> 可動部を持たない型は電磁式水道メーターで扱っています

設置する器種や検針の方法は水道事業者ごとに定められています。実務では給水区域の水道事業者にご確認ください。

関連する過去問解説

解説の中でこの記事を参照している過去問が4問あります。正誤の判定は公益財団法人 給水工事技術振興財団が公表した正答番号によります。この論点が出題された過去問がこの4問で全部、という意味ではありません。

過去問解説の一覧(年度別・科目別)へ

参考資料

  • ※ 円読式・直読式の対応、計量部の形態(単箱形・複箱形)、指示部の形態、遠隔指示装置の構成は、国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」に記述がありません(「円読式」「直読式」「単箱形」「複箱形」の4語とも全ページで0件)。各年度に出題された記述と、公益財団法人給水工事技術振興財団が公表した正答番号から確定したものです。
  • ※ 正誤の判定に用いた出題と正答は次のとおりです。令和元年 問48=(3)、令和元年 問49=(4)、令和3年 問53=(5)、令和5年 問50=(5)。
  • 単箱形の構造を説明した記述は、手元の令和元年・令和3年〜令和7年の6年度360問のどこにもありません。複箱形と対になる区分として名前だけ挙げています。
  • 「羽根車に永久磁石を取付けて…液晶表示する方式」という説明の正しい呼び名も確定できませんでした。令和元年 問49(4)では指示部の機械式として、令和3年 問53ウでは電磁式として出され、いずれも誤りとされています。
  • ※ 円読式・直読式という名称の由来(円い目盛りを読む/数字を直接読む)は、出題文にある「アナログ表示」「デジタル表示」との対応から説明したものです。由来そのものを述べた記述は確認できませんでした。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、一次資料にあたって整理しています。

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