給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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工事用電力設備と電気事故防止とは?遮断器と担い手が入れ替えられる

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電気の話は給水装置の試験に関係あるのでしょうか。

4つとももっともらしくて、どこが違うのか分かりません。

この記事の要点

電力設備に設置するのは感電防止用漏電遮断器です。配線用遮断器とした肢は令和7年に誤りでした。

仮設の電気工事を給水装置工事主任技術者が行うとした肢は、令和元年と令和7年の2年度とも誤りです。

出た記述は4つだけで、そのうち2つは2年度とも正しい肢のまま使い回されています。

この主題は令和元年と令和7年の2年度で出ています。使われた記述は4つで、両年度ともまったく同じ内容です。

令和元年は不適当なものを1つ選ぶ形式、令和7年は正誤の組み合わせを選ぶ形式でした。

工事用電力設備の電気事故防止で出題された4つの記述を整理した図。正しい肢として2年度とも出たのは、高圧配線・変電設備に危険表示を行い接触の危険のあるものには柵・囲い・覆い等の感電防止措置を行うことと、水中ポンプその他の電気関係器材は常に点検と補修を行い正常な状態で作動させること。遮断器は感電防止用漏電遮断器が正しく、令和元年は正しい肢、令和7年は配線用遮断器に差し替えられて誤り。仮設の電気工事を給水装置工事主任技術者が行うとした記述は令和元年と令和7年の2年度とも誤りで、電気工事の作業は電気工事士法第3条により電気工事士でなければ従事できない。
正誤が分かれるのは遮断器の種類と担い手の2点だけ。※公表された正答から整理した図。

何が問われているのか

4つの記述の正誤です。内容そのものは2年度とも変わりません。

変わるのは出題形式と、どの記述を誤りにするかだけです。

記述 令和元年 令和7年
感電防止用漏電遮断器を設置する 配線用遮断器に差し替えて誤り
高圧配線・変電設備に危険表示、柵・囲い・覆い等の感電防止措置
仮設の電気工事を給水装置工事主任技術者が行う 誤り 誤り
水中ポンプその他の電気関係器材は常に点検と補修を行う

電力設備に設置するのはどの遮断器か

感電防止用漏電遮断器です。

「電力設備には、配線用遮断器を設置し、感電事故防止に努める」とした肢は、令和7年に誤りとして出ています。

令和元年は同じ位置が「感電防止用漏電遮断器」で、こちらは正しい肢でした。遮断器の名前だけが入れ替えられています。

漏電遮断器は地面へ漏れた電流を検知して回路を切ります。配線用遮断器が切るのは過負荷と短絡で、感電を防ぐ用途のものではありません。

高圧配線と変電設備はどう扱うのか

危険表示を行い、触れられる場所は物理的にふさぎます。

高圧配線と変電設備には危険表示を行い、接触の危険のあるものには必ず柵、囲い、覆い等の感電防止措置を行います。

この記述は令和元年と令和7年の2年度とも、正しい肢として出ています。「必ず」と書かれていても誤りではありません。

仮設の電気工事は誰が行うのか

電気工事士です。給水装置工事主任技術者ではありません。

「仮設の電気工事は、電気事業法に基づく『電気設備に関する技術基準を定める省令』等により給水装置工事主任技術者が行う」とした肢は、令和元年と令和7年の2年度とも誤りです。

電気工事士法 第3条第1項・第2項(抜粋)

第一種電気工事士免状の交付を受けている者でなければ、自家用電気工作物に係る電気工事の作業に従事してはならない。

2 第一種電気工事士又は第二種電気工事士免状の交付を受けている者でなければ、一般用電気工作物等に係る電気工事の作業に従事してはならない。

電気工事の作業に従事できるのは、この条が定める電気工事士です。給水装置工事主任技術者の資格でこの作業に入ることはできません。

主任技術者が何をする人かは主任技術者の職務で扱っています。

電気関係器材はどう管理するのか

常に点検と補修を行います。

水中ポンプその他の電気関係器材は、常に点検と補修を行い正常な状態で作動させます。この記述も2年度とも正しい肢です。

工事現場の水中ポンプは水に浸かった状態で使うため、絶縁が落ちれば感電につながります。

なぜこの4点だけが問われるのか

給水装置工事の現場で、主任技術者が判断する場面がここに限られるからです。

遮断器の選定と保安措置は現場の設営で必ず出てきます。仮設の電気工事は、自分の資格でできる範囲かどうかの判断になります。

安全管理の全体は給水装置工事の安全管理、酸素欠乏危険作業は酸素欠乏危険作業と作業主任者で扱っています。

まちがえやすいポイント

遮断器は「漏電」が正しく、「配線用」は誤りです。感電を防ぐという文の目的と合うほうを選びます。

担い手を問う肢は、法令名や省令名が正しく書かれているので読み流してしまいます。最後の「給水装置工事主任技術者が行う」だけを見てください。

残る2つは2年度とも正しい肢です。ここで迷う必要はありません。

理解度チェック

Q.

工事用電力設備に設置するのはどの遮断器か。

感電防止用漏電遮断器です。配線用遮断器とした肢は令和7年に誤りとして出題されています。

Q.

高圧配線・変電設備にはどんな措置を行うか。

危険表示を行い、接触の危険のあるものには必ず柵、囲い、覆い等の感電防止措置を行います。

Q.

仮設の電気工事は給水装置工事主任技術者が行えるか。

行えません。電気工事の作業に従事できるのは電気工事士法第3条が定める電気工事士で、この肢は令和元年と令和7年の2年度とも誤りでした。

Q.

水中ポンプその他の電気関係器材はどう扱うか。

常に点検と補修を行い、正常な状態で作動させます。2年度とも正しい肢でした。

Q.

令和元年と令和7年で出題形式はどう違ったか。

令和元年は不適当なものを1つ選ぶ形式、令和7年は4つの記述の正誤の組み合わせを選ぶ形式でした。使われた記述は両年度とも同じです。

まとめ

  • 設置するのは感電防止用漏電遮断器。配線用遮断器とした肢は令和7年に誤り。
  • 高圧配線・変電設備は危険表示と、柵・囲い・覆い等の感電防止措置。2年度とも正しい肢。
  • 仮設の電気工事を給水装置工事主任技術者が行うとした肢は2年度とも誤り。
  • 電気工事の作業に従事できるのは電気工事士法第3条が定める電気工事士
  • 水中ポンプ等の電気関係器材は常に点検と補修を行う。2年度とも正しい肢。

> 現場の安全管理は給水装置工事の安全管理で扱っています

仮設の電気工事に必要な資格の種類は、その電気工作物が一般用電気工作物等か自家用電気工作物かによって分かれます。実際の工事では所管の電気主任技術者や施工業者にご確認ください。

関連する過去問解説

解説の中でこの記事を参照している過去問が5問あります。正誤の判定は公益財団法人 給水工事技術振興財団が公表した正答番号によります。この論点が出題された過去問がこの5問で全部、という意味ではありません。

過去問解説の一覧(年度別・科目別)へ

参考資料

  • 電気工事士法(昭和35年法律第139号)第2条・第3条・第4条(e-Gov法令検索)。電気工事の作業に従事できるのが電気工事士であることは同法第3条第1項・第2項によります。
  • ※ 工事用電力設備の電気事故防止の基本事項(漏電遮断器の設置、危険表示と柵・囲い・覆い、電気関係器材の点検補修)を定めた記述は、給水装置標準計画・施工方法には見当たりませんでした。本記事の正誤は、公益財団法人給水工事技術振興財団が公表した正答番号から確定したものです(令和元年 問56、令和7年 問55)。
  • ※ 「仮設の電気工事は給水装置工事主任技術者が行う」とした肢は2年度とも誤りですが、公表された正答から確定できるのは肢全体が誤りであることまでです。第一種・第二種のどちらの電気工事士が必要かは電気工作物の区分によるため、本記事では踏み込んでいません。
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この記事を書いた人

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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、一次資料にあたって整理しています。

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