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定流量弁と減圧弁、どちらも圧力の話に見えて区別できません。
オリフィスとかニードル式とか、機構の名前も並んでいて混ざります。
この記事の要点
定流量弁が一定に保つのは流量です。圧力ではありません。
機構はオリフィス・ニードル式・ばね式などで、年度によって列挙の数が変わります。
この記述は3年度とも正しい肢で、誤りにされるのは隣の減圧弁のほうです。
定流量弁は3年度に出ていますが、どの年度も正しい肢として置かれています。同じ問に並ぶ減圧弁のほうが誤りにされます。
だから、この2つは対で覚えるのが速い型です。
流量です。圧力ではありません。
出題文の言い方は「一次側の圧力に関わらず流量が一定になるよう調整する給水用具」です。上流側の圧力が変わっても、通る量のほうを一定にします。
名前のとおり「定」まった「流量」の弁だと読めば取り違えません。
オリフィス・ニードル式・ばね式などです。
| 出題 | 列挙のしかた | 正誤 |
|---|---|---|
| 令和4年 問43(3) | オリフィス、ばね式等 | 正 |
| 令和5年 問49(2) | オリフィス式、ニードル式、ばね式等 | 正 |
| 令和7年 問45ア | オリフィス、ニードル式、ばね式等 | 正 |
列挙の数が年度で変わりますが、どれも末尾が「等」で締められています。数が違っても正誤には影響していません。
調整する対象が違います。定流量弁は流量、減圧弁は圧力です。
ただし出題で誤りにされるのは、減圧弁に別の給水用具の説明を付ける形のほうです。
令和4年 問43と令和5年 問49はどちらも「減圧弁は、水圧が設定圧力よりも上昇すると…弁体が自動的に開いて過剰圧力を逃し、圧力が所定の値に降下すると閉じる」として出ていて、2年度とも誤りでした。
圧力が上がったら開いて逃がすのは、貯湯湯沸器に付ける安全弁(逃し弁)の働き方です。
空気です。水ではありません。
空気弁は管頂部に設置し、管内に停滞した空気を自動的に排出する機能を持ちます。令和4年 問43と令和3年 問44の穴埋めで、どちらもこの形が正しいものとして扱われています。
令和7年 問45は同じ文の「空気」を「水」に替えて誤りにしています。停滞するのも排出するのも空気のほうです。
付ける場所と、空気の向きです。
吸排気弁は給水立て管頂部に設置され、管内に負圧が生じた場合に自動的に多量の空気を吸気して負圧を解消します。令和5年 問49と令和7年 問45の2年度とも正しい肢でした。
空気弁が空気を出す側、吸排気弁が空気を入れる側です。直結給水システムの計画・設計では、吸排気弁を逆流防止の用具として挙げた肢が誤りとして出ています。
定流量弁は何を一定に保つか。
流量です。一次側の圧力が変わっても、通る量のほうを一定にします。
流量調整機構として挙げられているものは何か。
オリフィス・ニードル式・ばね式などです。年度により列挙の数が変わりますが末尾は「等」です。
「水圧が上昇すると弁体が開いて過剰圧力を逃す」のはどの給水用具か。
安全弁(逃し弁)の働き方です。これを減圧弁として出した肢は2年度とも誤りでした。
空気弁は管内の何を排出するか。
停滞した空気です。水とした肢は令和7年に誤りでした。
吸排気弁はどこに設置し、何をするか。
給水立て管頂部に設置し、負圧が生じたとき多量の空気を吸気して負圧を解消します。
> 配水管の水圧が高いときの設置は受水槽式給水で扱っています
給水用具の選定や設置条件は水道事業者ごとの基準によります。実務では給水区域の水道事業者にご確認ください。
解説の中でこの記事を参照している過去問が8問あります。正誤の判定は公益財団法人 給水工事技術振興財団が公表した正答番号によります。この論点が出題された過去問がこの8問で全部、という意味ではありません。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月
給水装置施工管理法
給水装置の構造及び性能
給水装置の概要
給水装置工事事務論
水道行政
まちがえやすいポイント
定流量弁が一定にするのは流量です。この記述は3年度とも正しい肢で、疑う必要がありません。
誤りにされるのは減圧弁のほうで、安全弁の説明を付ける形が2年度とも出ています。
空気弁が排出するのは空気。水に替えた肢は令和7年に誤りでした。