令和4年度 学科試験2 問43は、給水用具に関する問題です。4つの記述から、不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢1です。圧力が上がったら開いて逃がすのは、安全弁(逃し弁)の働き方です。
減圧弁の説明として、別の給水用具の説明が置かれています。減圧弁は圧力を一定に保つもので、逃がすものではありません。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢1
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 水圧が上昇すると弁体が開いて過剰圧力を逃すのは、安全弁(逃し弁)の働き方です。減圧弁の説明としたのが誤りです |
| 2 | ○(正しい) | 空気弁は、管頂部に設置し、管内に停滞した空気を自動的に排出する機能を持ちます |
| 3 | ○(正しい) | 定流量弁は、オリフィス、ばね式等による流量調整機構によって、一次側の圧力に関わらず流量が一定になるよう調整します |
| 4 | ○(正しい) | 圧力式バキュームブレーカは、負圧部分へ自動的に空気を導入する機能を持ち、常時水圧は掛かるが逆圧の掛からない配管部分に設置します |
2つの給水用具は、何を一定にするかが違います。
| 給水用具 | 働き方 |
|---|---|
| 減圧弁 | 調節ばね、ダイヤフラム、弁体等の圧力調整機構で、二次側を一次側より低い一定の圧力に保つ |
| 安全弁(逃し弁) | 水圧が設定圧力より上昇すると弁体が開いて過剰圧力を逃し、所定の値に降下すると閉じる |
| 定流量弁 | 流量調整機構で、一次側の圧力に関わらず流量を一定にする |
減圧弁は圧力を「保つ」もの、安全弁は圧力を「逃がす」ものです。安全弁は貯湯湯沸器に付けます。
この付け替えは、令和4年 問43と令和5年 問49の2年度とも同じ形で出ています。
並んで出る3つは、役割で整理できます。
| 給水用具 | 一定にするもの |
|---|---|
| 減圧弁 | 圧力 |
| 定流量弁 | 流量 |
定流量弁は、令和4年・令和5年・令和7年の3年度とも正しい肢として置かれています。誤りにされるのは、隣に並ぶ減圧弁のほうです。
選択肢2の空気弁は、排出するのは空気です。令和7年には「管内に停滞した水を自動的に排出する」とした肢が誤りとして出ました。名前のとおり空気を出す弁です。
詳細は定流量弁とは?オリフィス・ニードル式・ばね式の流量調整機構と減圧弁との違いで扱っています。
「水圧が上昇すると弁体が開いて過剰圧力を逃す」のはどの給水用具か。
安全弁(逃し弁)です。これを減圧弁として出した肢は令和4年と令和5年の2年度とも誤りでした。
減圧弁と定流量弁は何が違うか。
一定にする対象です。減圧弁は圧力、定流量弁は流量を一定にします。
空気弁は管内の何を排出するか。
停滞した空気です。管頂部に設置し、自動的に排出します。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月