給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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令和4年度 給水装置の概要 問42 を解説(S字形なら損失は大きい)

令和4年度 学科試験2 問42は、給水用具に関する問題です。4つの記述から、不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢3です。玉形弁は流れがS字形になるので、損失水頭は大きくなります。

構造の説明は正しいまま、大小だけが差し替えられています。「S字形」と書いておいて「小さい」で終わる形です。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。

正解:選択肢3

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 各種分水栓は、分岐可能な配水管や給水管から不断水で給水管を取り出すための給水用具で、分水栓のほかサドル付分水栓、割T字管があります
2 ○(正しい) 仕切弁は、弁体が鉛直方向に上下して全開・全閉する構造であり、全開時の損失水頭は小さいです
3 ×(誤り) 玉形弁は流れがS字形となるため、損失水頭は大きくなります。「小さい」とした点が誤りです
4 ○(正しい) 給水栓は、給水管の末端に取り付けられ、弁の開閉により流量又は湯水の温度の調整等を行う給水用具です

選択肢3のポイント(ここが誤り)

4つの止水用具を、損失水頭で分けます。

止水用具 構造 損失水頭
甲形止水栓落しこま構造大きい
玉形弁止水部が吊りこま構造。流れがS字形になる大きい
ボール止水栓弁体が球状。90度回転で全開・全閉小さい
仕切弁弁体が鉛直方向に上下して全開・全閉小さい

水がまっすぐ通る2つ(ボール止水栓・仕切弁)は小さく、水を曲げる2つ(甲形止水栓・玉形弁)は大きくなります。

設問の中に「流れがS字形となるため」と書いてあります。曲げているのだから、損失は大きくなります。理由が設問に書かれていて、結論だけが逆になっている形です。

この論点は令和元年から令和7年まで6年度すべてで問われています。令和3年は大小そのものを空欄にする穴埋めで、甲形止水栓の「落しこま構造で損失水頭は極めて大きい」が問われました。

選択肢1の分水栓は、不断水という語がポイントです。断水せずに取り出すための給水用具で、分水栓・サドル付分水栓・割T字管の3つが挙がります。

詳細は止水用具とは?玉形弁・仕切弁・ボール止水栓の損失水頭の違いで扱っています。

覚え方

  • 損失水頭が大きいのは甲形止水栓と玉形弁小さいのはボール止水栓と仕切弁
  • ★理由=水がまっすぐ通るものは小さく、水を曲げるものは大きい
  • 設問に「流れがS字形となるため」と理由が書いてある。結論だけが逆になっている
  • 玉形弁は吊りこま構造/甲形止水栓は落しこま構造
  • 分水栓は不断水で取り出すもの=分水栓・サドル付分水栓・割T字管の3つ

理解度チェック

Q.

玉形弁の損失水頭は大きいか小さいか。

大きいです。止水部が吊りこま構造で、弁部の構造から流れがS字形になるためです。

Q.

損失水頭が小さいのはどれか。

ボール止水栓と仕切弁です。どちらも水がまっすぐ通る構造です。

Q.

分水栓にはどんな種類があるか。

分水栓のほか、サドル付分水栓、割T字管があります。いずれも不断水で給水管を取り出すための給水用具です。

> 給水装置の概要のほかの論点は給水装置の概要のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和4年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験2 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問42=(3))によります。設問文が「不適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)3.9 給水用具。止水用具の構造と損失水頭、分水栓の種類、給水栓の定義は同項によります。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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