令和4年度 学科試験2 問41は、給水用具に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
誤りはアとエです。
アは説明の付け替え、エは大小の反転です。手口が2つ入っています。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢1(ア=誤/イ=正/ウ=正/エ=誤)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | この説明は止水栓のものです。「給水の開始、中止及び給水装置の修理その他の目的で給水を制限又は停水する」のは止水栓で、単水栓ではありません |
| 2 | ○(正しい) | 甲形止水栓は、流水抵抗によってこまパッキンが摩耗し、止水できなくなるおそれがあります |
| 3 | ○(正しい) | ボールタップは、浮玉の上下によって自動的に弁を開閉する構造で、水洗便器のロータンクや受水槽の水を一定量貯める給水用具です |
| 4 | ×(誤り) | ダイヤフラム式ボールタップは、給水圧力による止水位の変動が小さいのが特徴です。「大きい」とした点が誤りです |
アは、名前が近い2つの給水用具の付け替えです。
| 給水用具 | 何をするもの |
|---|---|
| 止水栓 | 給水の開始、中止及び給水装置の修理その他の目的で、給水を制限又は停水する |
| 単水栓 | 水又は湯のみを吐水する給水栓 |
「修理その他の目的」という言い回しが出てきたら止水栓です。使う人が日常的に開け閉めするものではありません。
エは、ダイヤフラム式にした利点そのものを裏返しています。
| 型 | 動かし方 | 止水位の変動 |
|---|---|---|
| ボールタップ | 浮玉の上下 | — |
| ダイヤフラム式ボールタップ | 圧力室内部の圧力変化でダイヤフラムを動かす | 小さい |
わざわざダイヤフラム式にする理由が、止水位の変動を小さくすることです。利点を裏返した肢なので、「なぜこの方式があるのか」が分かっていれば戻せます。
ウのボールタップの定義は、令和元年・令和4年・令和6年の3年度に出ています。令和元年は「フロートの上下によって」、令和6年は「浮玉」を空欄にした穴埋めでした。
イの甲形止水栓は、構造から来ます。落しこま構造なので流水抵抗が大きく、その抵抗でこまパッキンが摩耗します。
詳細はボールタップとは?ダイヤフラム式との違いと止水位の変動で扱っています。
ダイヤフラム式ボールタップの止水位の変動は大きいか小さいか。
小さいです。それがダイヤフラム式にした理由なので、「大きい」とした肢は誤りになります。
「給水の開始、中止及び給水装置の修理その他の目的で給水を制限又は停水する」のはどれか。
止水栓です。これを単水栓の説明とした肢は令和4年に誤りとして出ています。
甲形止水栓のこまパッキンはなぜ摩耗するのか。
落しこま構造で流水抵抗が大きいためです。摩耗すると止水できなくなるおそれがあります。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月