給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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給水装置工事の工程管理とは?事前準備は現地調査・工程表はバーチャート

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工程管理って、工程表を書くこと以外に何をするんだろう。

穴埋めで似た言葉ばかり並んでいて選べない。

この記事の要点

工程管理は契約書に定めた工期内に工事を完了するために行います。工事標準仕様書ではありません。

もとにするのは事前準備の現地調査と、水道事業者・建設業者・道路管理者・警察署等との調整です。

段階は計画・実施・管理の3つ。工程表はバーチャートとネットワーク等で、給水装置工事ではバーチャートが一般的です。

同じ穴埋めが令和元年・令和5年に出て、答えの3語も同じでした。

正しい語を6つ覚えれば、差し替えられてもすぐ分かります。

給水装置工事の工程管理の組み立てを示す図。工程管理は契約書に定めた工期内に工事を完了するために行い、事前準備の現地調査と水道事業者・建設業者・道路管理者・警察署等との調整に基づいて工程管理計画を作成する。段階は計画・実施・管理の3つで、工程表はバーチャート、ネットワーク等があり給水装置工事の規模ではバーチャートが一般的。誤りの肢で使われた語は工事標準仕様書・図面確認・材料手配・出来形管理表・検査・作業主任者・技能を有する者。
左が工程管理の組み立て、右が差し替えられる語の対応。※関係をつかむための模式図。

工程管理とは何をすることか

工期に間に合わせるための計画づくりと、その運用です。

令和元年と令和5年に出た穴埋めの答えを並べると、定義がそのまま出てきます。

問われた箇所 正しい語
工期を定めているもの 契約書
事前準備として行うこと 現地調査
工程表の種類 バーチャート、ネットワーク等

調整の相手も条件として並びます。水道事業者、建設業者、道路管理者、警察署等の4者です。

これらの調整に基づいて工程管理計画を作成し、効率的かつ経済的に工事を進めていきます。

事前準備は何をするのか

現地調査です。図面を見ることではありません。

「図面確認による水道事業者、建設業者、道路管理者、警察署等との調整に基づき工程管理計画を作成する」とした肢は、令和3年に誤りとして出ています。

令和元年と令和5年の穴埋めでは、同じ位置の答えがどちらも現地調査でした。選択肢には材料手配も並びますが、こちらも誤りです。

調査の中身は給水装置工事の基本調査で扱っています。工程管理の入口も、その調査になります。

3つの段階は何か

計画・実施・管理です。

令和5年は3つ目を「検査」とした選択肢が用意されましたが、正しいのは管理でした。

計画の段階で決めるものも問われています。給水管の切断、加工、接合、給水用具据え付けの順序と方法、建築工事との日程調整、機械器具及び工事用材料の手配です。

あわせて、技術者や配管技能者を含む作業従事者を手配し準備します。「作業主任者」とした選択肢は誤りです。

誰の指導監督で実施するのか

給水装置工事主任技術者です。

令和5年の穴埋めは、工事を「給水装置工事主任技術者の指導監督のもとで実施する」で確定しています。

「技能を有する者の指導監督のもとで実施する」とした選択肢は誤りです。

施工管理の責任者が主任技術者である点は施工計画書と現場管理と同じです。主任技術者の職務にも工事の技術上の管理が挙げられています。

工程表は何を使うのか

バーチャートかネットワークです。

令和元年の問題は、給水装置工事の工事規模の場合はバーチャート工程表が一般的だとしています。

選択肢に並ぶ「出来高累計曲線」「出来形管理表」はどちらも誤りでした。

作った工程表は作りっぱなしにしません。主任技術者は常に工事の進行状況を把握し、施工計画時に作成した工程表と実績とを比較して工事の円滑な進行を図ります。

この記述は令和元年・令和3年・令和5年の3年度とも、ほぼ同じ文で正しい肢として出ています。令和元年と令和5年は「進捗状況」、令和3年は「進行状況」という違いだけです。

断水を伴う工事はどう組むのか

断水工事日を基準日にします。

配水管を断水して給水管を分岐する工事は、水道事業者との協議に基づいて組み立てます。

そのとき基準にするのが断水広報等を考慮した断水工事日で、そこから天候等を考慮した工程を組みます。

この記述も令和3年に正しい肢として出ています。分岐の工事そのものはサドル付分水栓と穿孔で扱っています。

まちがえやすいポイント

穴埋めの選択肢は、どれも工事で実際に使う言葉なので消去法が効きません。

契約書・現地調査・バーチャート・管理・作業従事者・主任技術者。この6語を先に覚えます。

誤りに使われるのは工事標準仕様書・図面確認・材料手配・出来形管理表・検査・作業主任者・技能を有する者です。

理解度チェック

Q.

工程管理は何に定めた工期内に工事を完了するために行うか。

契約書です。「工事標準仕様書」とした選択肢は誤りでした。

Q.

工程管理計画は何をもとに作成するか。

事前準備の現地調査と、水道事業者・建設業者・道路管理者・警察署等との調整です。「図面確認」とした肢は令和3年に誤りでした。

Q.

工程管理は一般的にどう大別されるか。

計画・実施・管理の3つです。3つ目を「検査」とした選択肢は誤りでした。

Q.

給水装置工事で一般的な工程表は何か。

バーチャート工程表です。ほかにネットワーク等があります。

Q.

配水管を断水して分岐する工事は、何を基準日にして工程を組むか。

断水広報等を考慮した断水工事日です。そこから天候等を考慮して組みます。

まとめ

  • 工程管理=契約書に定めた工期内に工事を完了するための計画づくりと運用。
  • もとにするのは事前準備の現地調査と、水道事業者・建設業者・道路管理者・警察署等との調整。
  • 段階は計画・実施・管理。工事は給水装置工事主任技術者の指導監督のもとで実施する。
  • 工程表はバーチャート、ネットワーク等。給水装置工事の規模ではバーチャートが一般的。
  • 断水を伴う分岐工事は断水工事日を基準日として天候等を考慮した工程を組む。

> 計画書そのものの中身は施工計画書と現場管理、現場の安全は安全管理で扱っています

工程管理の進め方は、水道事業者の施行指針や工事の規模によって異なります。実際の工事では所管の水道事業者にご確認ください。

関連する過去問解説

解説の中でこの記事を参照している過去問が12問あります。正誤の判定は公益財団法人 給水工事技術振興財団が公表した正答番号によります。この論点が出題された過去問がこの12問で全部、という意味ではありません。

過去問解説の一覧(年度別・科目別)へ

参考資料

  • ※ 工程管理の定義や工程表の種類は、国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」には記述がありません。本記事の内容は、公益財団法人給水工事技術振興財団が公表した各年度の正答番号から、正しい肢として確定できた記述によります(令和元年 学科試験2 問51・問53、令和3年 問57、令和5年 問54・問56・問57)。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。施工計画書と現場管理は同資料25〜27ページ、基本調査は2〜3ページによります。
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この記事を書いた人

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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、一次資料にあたって整理しています。

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