令和6年度 学科試験2 問56は、道路工事を必要としない場合の給水装置工事の、工事受注から工事完了(引き渡し)までの一般的な工程に関する穴埋め問題です。4つの組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
入るのは現地調査・水道事業者による設計審査・水道事業者への完成図の提出・水道事業者の検査です。
4つの語を覚えていなくても、前後にある工程との関係だけで決まります。アとイは「設計」を挟み、ウとエは「工事事業者の検査」を挟んでいます。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢3(ア=現地調査/イ=水道事業者による設計審査/ウ=水道事業者への完成図の提出/エ=水道事業者の検査)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | ア・イは正しいものの、ウ・エを逆にしています |
| 2 | ×(誤り) | ア・イを逆にしています |
| 3 | 正解 | 現地調査・水道事業者による設計審査・水道事業者への完成図の提出・水道事業者の検査です |
| 4 | ×(誤り) | ア・イも、ウ・エも逆にしています |
フローの並びから、2組の前後関係が読めます。
| 空欄 | 前後にある工程 | 決まる理由 |
|---|---|---|
| ア(受注の直後) | この後に設計 | 設計の前にできるのは調べること。審査する対象がまだ無い |
| イ | この前に設計 | 設計ができてから審査を受ける |
| ウ | この後に工事事業者の検査 | 工事が終わったので完成図を出す |
| エ | この前に工事事業者の検査、この後に検査合格 | 自社で検査したあと水道事業者の検査を受け、合格して引き渡す |
とくにアとイは、「設計」がフローの中に明示されているので迷いません。設計審査は設計が終わってからでなければできず、現地調査は設計に先立って行うものです。
この順序は、工程管理の考え方とも一致します。工程管理計画は、事前準備である現地調査と、水道事業者・建設業者・道路管理者・警察署等との調整に基づいて作成します。「図面確認による調整に基づき工程管理計画を作成する」とした肢は、令和3年に誤りとして出ています。
入口は図面ではなく現地調査です。この問題のアが現地調査になるのも、同じ考え方です。
詳細は給水装置工事の工程管理とは?事前準備は現地調査・工程表はバーチャートで扱っています。
工事の受注の次に来る工程は何か。
現地調査です。設計はその後に行うので、設計審査が先に来ることはありません。
水道事業者の検査は工事事業者の検査の前か後か。
後です。工事事業者が自社で検査したあと、水道事業者の検査を受け、合格して引き渡します。
工程管理計画は何をもとに作成するか。
事前準備の現地調査と、水道事業者・建設業者・道路管理者・警察署等との調整です。「図面確認」とした肢は令和3年に誤りでした。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月