給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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平成30年度 給水装置工事法 問18 を解説(加熱しないでベンダー)

平成30年度 学科試験1 問18は、給水管の配管工事に関する問題です。4つの記述から、不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢2です。ステンレス鋼鋼管の曲げ加工はベンダーにより行い、加熱による焼曲げ加工等は行ってはならないとされています。

ほかの3つは、数値と角度をそのまま書いています。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢2

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) ポリエチレン二層管(1種管)を曲げて配管するときの曲げ半径は、管の外径の20倍以上とします
2 ×(誤り) ステンレス鋼鋼管の曲げ加工はベンダーにより行い、加熱による焼曲げ加工等は行ってはなりません。
3 ○(正しい) ステンレス鋼鋼管の曲げ半径は、管軸線上において呼び径の4倍以上でなければなりません
4 ○(正しい) ステンレス鋼鋼管の曲げの最大角度は、原則として90°(補角)とし、曲げ部分にしわ、ねじれ等がないようにします

選択肢2のポイント(ここが誤り)

資料に、してはならないと明記されています。

給水装置標準計画・施工方法(要旨)

i)管の曲げ加工は、ベンダーにより行い、加熱による焼曲げ加工等は行ってはならない
iii)曲げの最大角度は、原則として90度(補角)とし、曲げ部分にしわ、ねじれ等がないようにする。

加熱による焼曲げの禁止と90度(補角)は、令和元年と令和7年の両方で正しい肢として出ています。

★この年の数値は、令和2年 問19の注記と一致する

令和2年 問19は正答なし(受験者全員正解)になった問題です。

その理由を説明した財団の注記が、まさにこの2つの数値を扱っています。

数値 平成30年 問18での扱い
ポリエチレン二層管(1種管)=外径の20倍以上正しい肢として出題
ステンレス鋼鋼管=呼び径の4倍以上正しい肢として出題

令和2年は、ポリエチレン二層管を「25倍以上」(協会規格による値)としたために、日本産業規格の20倍以上と食い違い、正答なしになりました。

平成30年は、その日本産業規格の側の値をそのまま正しい肢にしています。

曲げの数値は3つ並べて持つ

項目
ポリエチレン二層管(1種管)の曲げ半径外径の20倍以上
ステンレス鋼鋼管の曲げ半径呼び径の4倍以上
ステンレス鋼鋼管の最大角度90度(補角)

曲げ加工ができる管種は限られています。銅管で曲げ加工をするのは軟質のコイル管で、硬質銅管とした肢は令和元年に誤りでした。

詳細はステンレス鋼管とは?薄肉でも強度が優れる理由と波状管との違いで扱っています。

覚え方

  • ステンレス鋼鋼管の曲げはベンダー加熱による焼曲げ加工等は行ってはならない
  • ★数値は3つ=ポリエチレン二層管(1種管)は外径の20倍以上/ステンレス鋼鋼管は呼び径の4倍以上/最大角度は90度(補角)
  • この2つの数値は、令和2年問19が正答なしになった理由の注記と一致する(令和2年は25倍以上としたため食い違った)
  • ★焼曲げの禁止と90度(補角)は令和元年・令和7年とも正しい肢
  • ★銅管で曲げ加工ができるのは軟質のコイル管(硬質銅管とした肢は令和元年に誤り)

理解度チェック

Q.

ステンレス鋼鋼管の曲げ加工はどう行うか。

ベンダーにより行います。加熱による焼曲げ加工等は行ってはなりません。

Q.

ステンレス鋼鋼管の曲げ半径は。

管軸線上において呼び径の4倍以上です。

Q.

ポリエチレン二層管(1種管)の曲げ半径は。

管の外径の20倍以上です。令和2年問19では25倍以上とした肢が別の規格に基づいており、正答なしの一因になりました。

> 給水装置工事法のほかの論点は給水装置工事法のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成30年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問18=(2))によります。設問文が「不適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」。3.8 配管工事。曲げ加工をベンダーで行うこと、焼曲げ加工の禁止、曲げ半径、最大角度90度(補角)は同項によります。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和2年度 給水装置工事主任技術者試験 正答番号一覧」の注記。ポリエチレン二層管の曲げ半径について日本産業規格 JIS K6762:2019 が「20倍以上」であることは同注記によります。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和元年度 学科試験1 問題」問15、「令和7年度 学科試験1 問題」および各年度の正答番号。焼曲げの禁止と90度(補角)が正しい肢であることは各年度の問題によります。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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