令和6年度 学科試験2 問43は、ステンレス鋼管に関する問題です。4つの記述の正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
誤りはアとエです。
アは「薄肉だから強度が劣る」と読ませています。実際は薄肉でも強度的に優れています。エは継手の用途を取り違えています。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢4(ア=誤/イ=正/ウ=正/エ=誤)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 薄肉でも強度的に優れています。「強度的に劣るが」とした点が誤りです |
| 2 | ○(正しい) | 波状ステンレス鋼管は、波状部において任意の角度を形成でき、継手が少なくてすむ等の配管施工の容易さを備えています |
| 3 | ○(正しい) | 波状ステンレス鋼管を直管部に使用すると、地震・不等沈下が生じても給水用具、配管固定部及び継手部の損傷を軽減できます |
| 4 | ×(誤り) | 地盤沈下や重車両の通過等の厳しい箇所の地中埋設管に使うのは伸縮可とう式継手です。「プレス式継手」とした点が誤りです |
アは、正しい形が繰り返し出ています。
| 書かれ方 | 正誤 | 出題年度 |
|---|---|---|
| 強度的に優れ、軽量化しているので取扱いが容易 | 正 | 令和元年・3年・7年 |
| 薄肉のため強度的に劣るが | 誤 | 令和4年・令和6年 |
耐食性と軽量化の部分は争点になっていません。読むのは「強度」の一語だけで足ります。
エは、継手の役割の取り違えです。
給水装置標準計画・施工方法 3.8 配管工事 6)ステンレス鋼管の接合
ステンレス鋼管の接合は、伸縮可とう式継手、プレス式継手、圧縮式継手等を使用する。
(1)伸縮可とう式継手による接合……この継手は、埋設地盤の変動に対応できるように継手に伸縮可とう性を持たしたものである。
埋設地盤の変動に対応するのは伸縮可とう式継手です。プレス式は「専用締め付け工具を使用するもので、短時間に接合ができ、高度の技術を必要としない方法」と説明されています。「プレス式継手は、地盤沈下、重車両の通過等使用環境の厳しい箇所の地中埋設管に使用される」とした肢は、令和6年と令和7年の2年度とも誤りでした。
継手の名前を別のものに差し替える形も同じ年に出ています。「伸縮可とう式継手、RR継手による接合がある」とした肢が令和6年に誤りで、RR継手は硬質塩化ビニル管の側のものです。
詳細はステンレス鋼管とは?薄肉でも強度が優れる理由と波状管との違いで扱っています。
ステンレス鋼鋼管は薄肉だが強度はどうか。
強度的に優れています。劣るとした肢は令和4年・令和6年に誤りでした。
埋設地盤の変動に対応する継手はどれか。
伸縮可とう式継手です。プレス式継手とした肢は令和6年と令和7年の2年度とも誤りでした。
波状ステンレス鋼管の利点は。
波状部で任意の角度を形成でき、継手が少なくてすみます。直管部に使えば地震や不等沈下による損傷も軽減できます。
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参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月