令和6年度 学科試験1 問15は、給水装置工事に関する問題です。4つの記述の正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
誤りはアとイです。
アは保持時間を短くしています。標準計画の値は口径50mm以下が30秒以上、75mm以上が60秒以上で、20秒間はどちらにも足りません。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢5(ア=誤/イ=誤/ウ=正/エ=正)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | TS継手の保持時間は、口径50mm以下が30秒以上、口径75mm以上が60秒以上です。「20秒間」はいずれにも足りません |
| 2 | ×(誤り) | リングの向きが逆です。公表正答はこの記述を誤りとしています |
| 3 | ○(正しい) | ガス供給管と平行になる場合、事故防止と修理作業を考慮して離隔30cmを確保します |
| 4 | ○(正しい) | ライニング鋼管を埋設する際には、管端防食継手の外面を合成樹脂で覆った外面樹脂被覆継手を使用します |
TS継手の保持時間は口径で分かれています。
給水装置標準計画・施工方法 3.8 配管工事 5)硬質塩化ビニル管の接合
ii)接着剤を塗布後、直ちに継手に挿し込み、管の戻りを防ぐため、口径50mm以下は30秒以上、口径75mm以上は60秒以上そのまま保持すること。
設問の「20秒間」は、30秒以上・60秒以上のどちらの基準にも足りません。接着剤は均一に薄く塗布し、はみ出した分は直ちに拭き取ります。
ウの離隔30cmは、埋設物一般の決まりと同じ値です。「20cm以上」とした肢は令和元年に誤りとして出ており、令和4年と令和7年は30cmで出題されていずれも正しい記述でした。
エの外面樹脂被覆継手も繰り返し出ます。「外面樹脂被覆継手を使用する場合は、埋設の際、防食テープを巻く等の防食処理等を施す必要がある」とした肢は、令和3年と令和7年のどちらも誤りです。防食テープが要るのは外面樹脂被覆継手を使わない場合です。
この分野で誤りにされる箇所を並べておきます。
| 正しい形 | 誤りとして出た書き換え |
|---|---|
| TS継手の保持=50mm以下30秒以上/75mm以上60秒以上 | 20秒間(令和6年) |
| 他の埋設物との離隔=30cm以上 | 20cm以上(令和元年) |
| 外面樹脂被覆継手には防食テープが不要 | 必要である(令和3年・令和7年) |
詳細は硬質ポリ塩化ビニル管とは?耐衝撃性・耐熱性との違いと接着後24時間と給水管の接合とは?外面樹脂被覆継手と防食テープ・EF継手の離脱防止で扱っています。
TS継手で接着剤を塗布した後、何秒保持するか。
口径50mm以下は30秒以上、口径75mm以上は60秒以上です。「20秒間」とした肢は令和6年に誤りでした。
外面樹脂被覆継手を使う場合、防食テープは必要か。
不要です。必要とした肢は令和3年と令和7年のどちらも誤りとして出題されています。
他の埋設物との離隔はどれだけ確保するか。
できるだけ30cm以上です。20cm以上とした肢は令和元年に誤りとして出題されています。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月