給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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平成29年度 給水装置工事法 問17 を解説(被覆継手なら防食テープは不要)

平成29年度 学科試験1 問17は、給水管の接合に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りはアとウです。

アは外面樹脂被覆継手を使うなら要らない防食テープを「さらに必要」としています。ウはEF継手の説明ですが、管種がポリエチレン粉体ライニング鋼管になっています。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢3(ア誤 イ正 ウ誤 エ正)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) ア=外面樹脂被覆継手を使用する場合、さらに防食テープを巻く等の防食処理が必要としています。被覆継手を使うなら要りません
2 ○(正しい) イ=銅管のろう接合とは、管の差込み部と継手受口との隙間にろうを加熱溶解し、毛細管現象により吸い込ませて接合する方法
3 ×(誤り) ウ=ポリエチレン粉体ライニング鋼管のEF継手による接合、としています
4 ○(正しい) エ=ダクタイル鋳鉄管の滑剤は継手用滑剤に適合するものを使用し、グリース等の油剤類は絶対に使用しない

この問題のポイント(ここが正解)

アとウでは、ひっくり返している場所が違います。

どこが差し替えられているか
要否=外面樹脂被覆継手を使うなら防食テープは不要なのに、さらに必要としている
管種=EF継手の説明にポリエチレン粉体ライニング鋼管を当てている

ウは管種のところを見る

EF継手と管種の対応は、資料ではこうなっています。

管種 接合
水道配水用ポリエチレン管分岐も接合もEF継手
ポリエチレン粉体ライニング鋼管ねじ接合が一般的

ウはEF継手の説明としては、マニュアル化もEFコントローラも資料どおりの中身です。頭に付いている管種だけが噛み合っていません。

説明の中身が正しくても、頭に置かれた管種が違えば肢は誤りになります。

アは「継手そのものが防食になっている」と読む

外面樹脂被覆継手は、継手の外側があらかじめ樹脂で覆われています。

覆う仕事を継手が済ませているので、上からテープを巻き足す必要がありません。

逆に、被覆されていない継手を埋設するなら防食処理が要ります。この論点は令和3年・令和7年にも誤りとして出ています。

エの「絶対に使用しない」は、そのまま正しい

言い切った書き方でも、正しい肢はあります。

グリース等の油剤類はゴム輪を傷めるので、継手用滑剤に適合するものだけを使います。

詳細は給水管の接合とは?外面樹脂被覆継手と防食テープ・EF継手の離脱防止で扱っています。

覚え方

  • 外面樹脂被覆継手を使うなら防食テープは要らない
  • ★理由=継手の外側があらかじめ樹脂で覆われている。覆う仕事は継手が済ませている
  • ★★EF継手は水道配水用ポリエチレン管の接合。ポリエチレン粉体ライニング鋼管はねじ接合が一般的
  • 説明の中身が正しくても、頭に置かれた管種が違えば肢は誤り(ウ)
  • ★ダクタイル鋳鉄管の滑剤は継手用滑剤に適合するもの。グリース等の油剤類は使わない
  • 「絶対に」と言い切っていても正しい肢はある(エ)。言い切りだけを手がかりにしない

理解度チェック

Q.

外面樹脂被覆継手に防食テープは必要か。

要りません。継手の外側があらかじめ樹脂で覆われています。

Q.

EF継手はどの管の接合か。

水道配水用ポリエチレン管です。ポリエチレン粉体ライニング鋼管はねじ接合が一般的です。

Q.

銅管のろう接合とは。

差込み部と継手受口との隙間にろうを加熱溶解し、毛細管現象により吸い込ませて接合する方法です。

Q.

ダクタイル鋳鉄管の接合にグリースを使ってよいか。

使いません。継手用滑剤に適合するものを使用します。

> 給水装置工事法のほかの論点は給水装置工事法のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成29年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問17=(3))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。外面樹脂被覆継手と防食処理、EF継手、ダクタイル鋳鉄管の滑剤は同資料によります。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和3年度」「令和5年度」「令和7年度」の各学科試験 問題および各年度の正答番号。外面樹脂被覆継手・EF継手の他年度の出題は各年度の問題によります。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和元年度 学科試験1 問題」問13(水道配水用ポリエチレン管のEF継手による接合)および同年度の正答番号。EF継手が水道配水用ポリエチレン管の接合であることは同問によります。
  • ウについて、公表正答(問17=(3))が誤りとした理由そのものは資料に示されていません。本記事は「EF継手は水道配水用ポリエチレン管の接合、ポリエチレン粉体ライニング鋼管はねじ接合が一般的」という資料上の対応を並べるにとどめ、出題者の意図の推測には踏み込んでいません。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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