令和4年度 学科試験1 問19は、各種の水道管の継手及び接合方法に関する問題です。5つの記述から、不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢4です。挙げられている工具は、標準計画が名指しで「使用しないこと」としているものです。
正しい切断工具は自動金のこ盤です。この肢は令和7年にも、ほぼ同じ文で誤りとして出ています。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢4
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | ステンレス鋼鋼管のプレス式継手による接合は、専用締付け工具を使用するもので、短時間に接合ができ、高度な技術を必要としない方法です |
| 2 | ○(正しい) | ダクタイル鋳鉄管のNS形及びGX形継手は、大きな伸縮余裕、曲げ余裕をとっているため、継手の動きで地盤の変動に適応できます |
| 3 | ○(正しい) | 水道給水用ポリエチレン管のEF継手による接合は、融着作業中のEF接続部に水が付着しないよう、ポンプによる充分な排水を行います |
| 4 | ×(誤り) | 硬質塩化ビニルライニング鋼管の切断に、パイプカッター・チップソーカッター・ガス切断は使いません。標準計画が名指しで禁止しています |
| 5 | ○(正しい) | 銅管の接合には継手を使用しますが、25mm以下の給水管の直管部は胴接ぎとすることができます |
標準計画が、使う工具と使わない工具を並べて書いています。
給水装置標準計画・施工方法 3.8(要旨)
管の切断は、自動金のこ盤(帯のこ盤、弦のこ盤)、ねじ切り機に搭載された自動丸のこ機等を使用して、管軸に対して直角に切断する。管に悪影響を及ぼすパイプカッターやチップソーカッター、ガス切断、高速砥石は使用しないこと。
設問が挙げている工具が、そのまま禁止されている側の一覧です。「管軸に対して直角に切断する」という末尾は正しいので、工具名だけを見ます。
| 工具 | |
|---|---|
| 使う | 自動金のこ盤(帯のこ盤・弦のこ盤)/ねじ切り機に搭載された自動丸のこ機 |
| 使わない | パイプカッター/チップソーカッター/ガス切断/高速砥石 |
この肢は令和4年と令和7年の2年度で誤りとして出ています。まったく同じ文が2回使われた形です。
理由は、内側のライニングにあります。管の内面には樹脂やモルタルの層があり、熱や強い力を加えると焼けたり剥がれたりします。ガス切断は熱、パイプカッターは押しつぶす力です。
選択肢3のEF継手は、排水するのは水を付けないためです。融着面に水が残ると接合できません。
詳細は給水管の接合とは?外面樹脂被覆継手と防食テープ・EF継手の離脱防止で扱っています。
硬質塩化ビニルライニング鋼管の切断に使ってはいけない工具は何か。
パイプカッター、チップソーカッター、ガス切断、高速砥石です。管に悪影響を及ぼすためです。
では何を使うのか。
自動金のこ盤(帯のこ盤、弦のこ盤)、ねじ切り機に搭載された自動丸のこ機等で、管軸に対して直角に切断します。
銅管を胴接ぎにできるのはどこか。
25mm以下の給水管の直管部です。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月