令和3年度 学科試験1 問17は、給水管の接合に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
誤りはアとイです。
イは、被覆されているのに重ねて防食処理を求めています。被覆継手を使うのは、まさに防食処理を省くためです。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢5(ア=誤/イ=誤/ウ=正/エ=正)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 樹脂製リングの向きについて、この記述は誤りとして出題されています。正しい向きは確認できる資料に記載がないため、本記事では踏み込みません |
| 2 | ×(誤り) | 外面樹脂被覆継手を使用する場合は、防食テープを巻く等の防食処理は必要ありません。「施す必要がある」とした点が誤りです |
| 3 | ○(正しい) | ダクタイル鋳鉄管の接合に使用する滑剤は継手用滑剤に適合するものを使用し、グリース等の油剤類は使用しません |
| 4 | ○(正しい) | 水道配水用ポリエチレン管のEF継手による接合は、長尺の陸継ぎが可能であり、異形管部分の離脱防止対策が不要です |
イは、防食処理が要るかどうかで分かれます。
| 使う継手 | 埋設時の防食処理 |
|---|---|
| 外面樹脂被覆継手を使用する場合 | 不要 |
| 使用しない場合 | 防食テープ等の防食処理が必要 |
「外面樹脂被覆継手を使う場合に防食テープが必要」とした肢は、令和3年と令和7年の2年度で誤りです。
逆向きの書き方は正しい肢になります。「外面樹脂被覆継手を使用しない場合は防食テープ等の防食処理が必要」という形が、令和5年に正しい肢として出ています。
あらかじめ樹脂で覆ってある継手を使うのだから、重ねてテープを巻く必要はありません。条件の向きを読み違えないでください。
アは、金属継手の部品の向きです。
樹脂製リングの向きを定めた記述は、確認できる資料にありません。このため本記事は、この肢が誤りとして出題された事実だけを示し、正しい向きには踏み込みません。
なお「インコアを打ち込む金属継手」は水道用ポリエチレン二層管のもので、これをポリブテン管に付けた肢が令和7年に誤りとして出ています。管種と継手の対応そのものは、別の年度で問われます。
エのEF継手は、逆向きにされています。
| 書かれ方 | 正誤 | 出題年度 |
|---|---|---|
| 異形管部分の離脱防止対策が不要 | 正 | 令和3年 |
| 異形管部分の離脱防止対策が必要 | 誤 | 令和5年 |
ウの滑剤も定番です。継手用滑剤に適合するものを使い、グリース等の油剤類は使いません。
詳細は給水管の接合とは?外面樹脂被覆継手と防食テープ・EF継手の離脱防止で扱っています。
外面樹脂被覆継手を使う場合、防食テープは要るか。
要りません。必要とした肢は令和3年と令和7年の2年度で誤りです。使用しない場合は防食処理が必要になります。
EF継手の異形管部分に離脱防止対策は要るか。
不要です。必要とした肢は令和5年に誤りとして出ています。
ダクタイル鋳鉄管の接合に使う滑剤は。
継手用滑剤に適合するものです。グリース等の油剤類は使用しません。
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参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月