令和3年度 学科試験1 問16は、配管工事の留意点に関する問題です。5つの記述から、不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢2です。高水圧が生じる場所に設置するのは減圧弁又は逃し弁で、逆止弁ではありません。
場所の説明までは正しく書かれています。違うのは、置く器具だけです。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢2
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 水路の上越し部、鳥居配管となっている箇所等、空気溜まりを生じるおそれがある場所には空気弁を設置します |
| 2 | ×(誤り) | 高水圧が生じる場所に設置するのは減圧弁又は逃し弁です。「逆止弁」とした点が誤りです |
| 3 | ○(正しい) | 給水管は、将来の取替え、漏水修理等の維持管理を考慮して、できるだけ直線に配管します |
| 4 | ○(正しい) | 地階又は2階以上に配管する場合は、修理や改造工事に備えて各階ごとに止水栓を設置します |
| 5 | ○(正しい) | 布設工事が1日で完了しない場合は、工事終了後必ずプラグ等で汚水やごみ等の侵入を防止する措置を講じます |
資料が、場所と器具を対応させています。
| 場所 | 設置する器具 |
|---|---|
| 高水圧を生じるおそれがある場所(水撃作用が生じるおそれのある箇所、配水管の位置に対し著しく低い箇所、直結増圧式給水による低層階部等) | 減圧弁又は逃し弁 |
| 空気溜まりのおそれがある場所(行き止まり配管の先端部、鳥居配管、水路の上越し部) | 空気弁 |
| 地階又は2階以上 | 止水栓(各階ごと) |
逆止弁は逆流を防ぐ器具で、圧力を下げる器具ではありません。高い圧力に対して置くのだから、圧力を下げるものを選びます。
逆止弁への置き換えは、別の場所でも出ています。
| 誤りとして出た形 | 出題年度 |
|---|---|
| 高水圧が生じる場所に逆止弁を設置する | 令和3年 |
| 階ごとに逆止弁を設置する必要がある | 令和6年 |
同じ「逆止弁」が、2か所で置き換えの語として使われています。各階に付けるのは止水栓です。目的は修理や改造工事に備えることなので、水を止められる器具でなければ意味がありません。
選択肢5の「1日で完了しない場合」は、工事終了後必ずプラグ等でふさぐという点が要点です。開いたままにすると、夜のあいだに汚水やごみが入ります。
詳細は給水管の配管工事の留意事項とは?離隔30cm・曲げ配管の条件・各階の止水栓で扱っています。
高水圧が生じる場所には何を設置するか。
減圧弁又は逃し弁です。逆止弁は逆流を防ぐ器具で、圧力を下げる器具ではありません。
空気溜まりを生じるおそれがある場所には。
空気弁です。水路の上越し部、鳥居配管、行き止まり配管の先端部が該当します。
地階又は2階以上に配管する場合は。
各階ごとに止水栓を設置します。修理や改造工事に備えるためなので、水を止められる器具が要ります。
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参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月