令和3年度 学科試験1 問15は、「給水装置の構造及び材質の基準に関する省令」に関する問題です。5つの記述から、不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢1です。
「口径や流量が最大の給水管を指し」という前半は正しく、後半の「配水管からの取り出し管と同口径の部分の配管がこれに該当する」という限定が、資料の定義に見あたりません。
正しい定義の細部は確認できる資料に無いため、この記事では踏み込みません。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢1
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | この肢が不適当なものとして出題されています。標準計画は主配管を「枝管が取り付けられる口径や流量が最大の給水管」としており、設問の後半の限定は同資料に見あたりません |
| 2 | ○(正しい) | 家屋の主配管は、配管の経路について構造物の下の通過を避けること等により、漏水時の修理を容易に行うことができるようにしなければなりません |
| 3 | ○(正しい) | 給水装置の接合箇所は、水圧に対する充分な耐力を確保するためその構造及び材質に応じた適切な接合が行われたものでなければなりません |
| 4 | ○(正しい) | 弁類は、耐久性能試験により10万回の開閉操作を繰り返した後、省令に規定する性能を有するものでなければなりません |
| 5 | ○(正しい) | 熱交換器が給湯及び浴槽内の水等の加熱に兼用する構造の場合、加熱用の水路については耐圧性能試験により1.75MPaの静水圧を1分間加えたとき異常を生じないこと |
資料の定義は、こうなっています。
給水装置標準計画・施工方法(要旨)
主配管とは、枝管が取り付けられる口径や流量が最大の給水管をいい、家屋の基礎の外回りに布設することを原則とする。
「口径や流量が最大の給水管」までは設問と一致します。設問はそこに「配水管からの取り出し管と同口径の部分の配管がこれに該当する」という限定を足しています。
この限定は同資料に見あたらないため、本記事では正しい形に踏み込まず、不適当なものとして出題された事実だけを示します。
選択肢2は、省令の条文です。
給水装置の構造及び材質の基準に関する省令 第1条第3項
家屋の主配管は、配管の経路について構造物の下の通過を避けること等により、漏水時の修理を容易に行うことができるようにしなければならない。
構造物の下を通すと、その構造物を壊さないと漏水修理ができなくなります。だから基礎の外回りが原則です。
残る3つは、性能基準の数値です。
| 基準 | 数値 |
|---|---|
| 耐久性能 | 10万回の開閉操作を繰り返した後も性能を保つ |
| 耐圧性能 | 1.75MPaの静水圧を1分間 |
熱交換器の加熱用の水路は、給湯と浴槽内の水等の加熱に兼用する構造の場合だけ、耐圧性能試験の対象になります。「兼用する構造の場合」という条件が付いている点が要点です。
詳細は耐圧性能基準とは?1.75MPaと20kPa・加圧装置だけ最大吐出圧力で扱っています。
主配管とは何か。
枝管が取り付けられる口径や流量が最大の給水管です。家屋の基礎の外回りに布設することが原則です。
主配管の経路にどんな決まりがあるか。
構造物の下の通過を避けること等により、漏水時の修理を容易に行うことができるようにします。
耐久性能試験の開閉回数は。
10万回です。この回数を繰り返した後も、省令に規定する性能を有する必要があります。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月