令和3年度 学科試験1 問14は、水道メーターの設置に関する問題です。5つの記述から、不適当なものを1つ選びます。
誤りは選択肢4です。メーターバイパスユニットの目的は断水せずに取替えを行うことで、ウォーターハンマーの回避ではありません。
「バイパス」という名前が、目的を表しています。迂回路を作るのは、本線を止めずに済ませるためです。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢4
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 設置に当たっては、水道メーターに表示されている流水方向の矢印を確認したうえで取り付けます |
| 2 | ○(正しい) | 設置は原則として道路境界線に最も近接した宅地内で、計量及び取替作業が容易であり、損傷・凍結等のおそれがない位置とします |
| 3 | ○(正しい) | 呼び径が50mm以上のメーターボックス(ます)は、コンクリートブロック、現場打ちコンクリート、金属製等で、上部に鉄蓋を設置した構造とするのが一般的です |
| 4 | ×(誤り) | メーターバイパスユニットの目的は、断水せずに取替えを行うことです。「ウォーターハンマーを回避するため」とした点が誤りです |
| 5 | ○(正しい) | 傾斜して取り付けると性能・計量精度・耐久性を低下させるので水平に取り付けますが、電磁式のみ取付姿勢は自由です |
2つのユニットは、目的が別です。
| ユニット | 目的 |
|---|---|
| メーターバイパスユニット | 断水せずに取替えを行う |
| メーターユニット(埋設用) | 検定満期取替え時の漏水事故防止と取替え時間の短縮 |
「ウォーターハンマーを回避するため」とした肢は、令和3年・令和4年・令和5年の3年度で誤りとして出ています。同じ書き換えが繰り返されています。
選択肢5の取付姿勢は、電磁式だけが例外です。
| 型 | 取付姿勢 | 理由 |
|---|---|---|
| 羽根車式(接線流・軸流) | 水平に取り付ける | 傾けると羽根車の回り方が変わる |
| 電磁式 | 自由 | 機械的可動部がないので姿勢の影響を受けない |
電磁式の「取付姿勢が自由」は、機械的可動部がないという1点から出てきます。耐久性に優れることや、小流量から大流量まで測れることも同じ出発点です。
選択肢1の流水方向も定番です。水道メーターには流水方向の矢印が表示されており、逆向きに取り付けると正しく計量できません。
選択肢2の設置位置は、道路境界線に最も近接した宅地内です。「家屋に最も近接した宅地内」とした肢は令和5年に誤りでした。道路の側に寄せるのは、点検や取替えを敷地の奥まで入らずに行えるようにするためです。
詳細は水道メーターとは?設置の条件と接線流・軸流・電磁式の違いで扱っています。
メーターバイパスユニットの目的は。
断水せずに取替えを行うことです。ウォーターハンマー回避とした肢は3年度で誤りとして出ています。
取付姿勢が自由なのはどの型か。
電磁式のみです。機械的可動部がないため、姿勢の影響を受けません。
水道メーターの設置位置は。
原則として道路境界線に最も近接した宅地内で、計量及び取替作業が容易であり、損傷・凍結等のおそれがない位置です。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月