技術士一次 基礎科目の一覧|5群それぞれ6問中3問を選ぶ
この記事の要点
基礎科目は5群それぞれ6問出題され、各群3問を選んで解答します。
全体では30問出題・15問解答で、受験する部門にかかわらず全員が受けます。
基礎科目は、技術士第一次試験を受ける人が部門を問わず全員解く科目です。
令和6年度の受験者は全部門で16,666人でした。
5つの群と出題数
| 群 | 内容 | 出題 | 解答 |
|---|---|---|---|
| 1群 | 設計・計画 | 6 | 3 |
| 2群 | 情報・論理 | 6 | 3 |
| 3群 | 解析 | 6 | 3 |
| 4群 | 材料・化学・バイオ | 6 | 3 |
| 5群 | 環境・エネルギー・技術 | 6 | 3 |
平成24年度までは各群5問出題で計25問でした。平成25年度から6問出題に変わっています。
力学が出るのは3群と1群
3群の「解析」には数学と力学が混ざって出ます。
なかでもⅠ-3-4は、令和元年度から令和7年度までの7回のうち6回が構造・材料力学でした。
| 年度 | Ⅰ-3-4の内容 | 正答 |
|---|---|---|
| 令和7年度 | 両端固定の棒に働く反力 | ② |
| 令和6年度 | 支持条件の異なる柱の座屈荷重 | ③ |
| 令和5年度 | 棒の伸び(数値計算) | ⑤ |
| 令和4年度 | 2部材トラスの軸方向力の比 | ② |
| 令和3年度 | 両端固定の棒の温度応力 | ③ |
| 令和2年度 | 有限要素法の面積座標(数学) | ④ |
| 令和元年度 | 等方性弾性体のポアソン比 | ④ |
例外は令和2年度だけで、このときは有限要素法の面積座標が置かれていました。
1群「設計・計画」で最も多いのは材料力学
1群も令和4年度から令和7年度の24問を1問ずつ全部読みました。
| 年度 | Ⅰ-1-1 | Ⅰ-1-2 | Ⅰ-1-3 | Ⅰ-1-4 | Ⅰ-1-5 | Ⅰ-1-6 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 構造物の設計 ③ | PDCAサイクル ④ | 許容応力と安全率 ② | 平面応力と平面ひずみ ① | 待ち行列 ⑤ | 統計的検定 ③ |
| 令和6年度 | ユニバーサルデザイン ① | 限界状態設計法 ② | 円形断面の片持ちばり ① | 歯車の速度伝達比 ③ | 線形計画 ④ | 正規分布の和と差 ③ |
| 令和5年度 | 比強度 ⑤ | 座屈 ④ | 材料の機械的特性 ③ | 冗長系の信頼度 ④ | フェールセーフ ① | 相関係数 ② |
| 令和4年度 | 金属材料の性質 ① | 確率分布 ④ | 正規分布の合力 ③ | 安全率とコスト ① | 円形断面の片持ちばり ③ | 期待価値の最大化 ② |
24問のうち材料・構造が10問で、名前は設計・計画でも、いちばん多いのは材料力学です。ただし材料・構造で取れるのは令和7年度と令和5年度が3問、令和6年度と令和4年度は2問でした。
力学だけで3問そろうのは4年中2年です。Ⅰ-1-6が4年とも確率・統計なので、そこを1問足せば4年とも3問そろいます。
1群には3群のⅠ-3-4のような固定の位置は無く、位置ではなく分野の比率で読む形です。
基礎科目の力学は建設部門でも使う
基礎科目3群で出た論点が、そのまま建設部門の専門科目にも出ています。
| 論点 | 基礎科目 | 建設部門 |
|---|---|---|
| 座屈荷重 | 令和6 Ⅰ-3-4 | 令和6 Ⅲ-5 |
| ベルヌーイの定理 | 令和2 Ⅰ-3-6 | 令和2・令和7 Ⅲ-17 |
| 図心・重心 | 令和3 Ⅰ-3-6 | 令和3・令和6 Ⅲ-6 |
座屈は同じ令和6年度に両方の科目で問われています。
建設部門を受けるなら、基礎科目の力学は捨てずに固めたほうが二重に効きます。
▼重なっている論点の解説▼
記事一覧
科目全体の設計
1群 設計・計画
- 1群「設計・計画」の選び方|6問中3問を確実にそろえる
- 平面応力と平面ひずみの違い|0になる量が名前になっている
- 円形断面の片持ちばり|曲げ応力は直径の3乗、たわみは4乗
- 許容応力と安全率|基準強さを安全率で割る
- 材料の機械的特性|弾性と塑性、引張強さと疲労限度
- 比強度|強度を密度で割る。鉄鋼とCFRPの比較
- 座屈とは何が起きているか|曲げ形式の変形で横にたわむ
- 限界状態設計法|終局・使用・疲労の3つ
- 2/3多数決冗長系の信頼度とフェールセーフの4語
- Ⅰ-1-6は4年とも確率・統計|検定と相関係数と正規分布
4群 材料・化学・バイオ
3群 解析
- 3群「解析」は捨てなくていい|6問中3問の選び方
- 両端固定の棒に働く反力の求め方|剛性の比で分ける
- 棒の伸び δ=PL/(AE) とひずみエネルギー|1/2が付く理由
- 2部材トラスの軸力比は水平のつり合いだけで出る
- 体積が変わらない弾性体のポアソン比は0.5
- 温度応力 σ=E・α・ΔT|断面積も長さも使わない
まとめ
6問から3問を選ぶ仕組みなので、解けない問題を開く必要がありません。
力学の位置を知っていれば、群ごとに取る問題を先に決められます。
出典
公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 過去問題(基礎科目)」平成23年度〜令和7年度
公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験統計」令和6年度
※ 問題文と選択肢は掲載していません。実際の設問は上記の公式PDFで確認できます。
※ 1群の表は令和4年度から令和7年度の24問を1問ずつ読み、正答と照合しました。令和3年度以前は確認していません。
※ この記事の確認日:2026年7月