令和7年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅲ-2 を解説、有効応力と水平応力
令和7年度 建設部門Ⅲ-2は、砂10mと粘土12mの二層地盤で深度16mの応力を出す設問です。
この問題のポイント
鉛直有効応力は全応力から間隙水圧を引いて出します。
K0が結ぶのは有効応力どうしで、鉛直の全応力に掛けても水平の全応力にはなりません。
※ 問題文と選択肢そのものは、公益社団法人 日本技術士会が公開している公式PDFで確認できます。
正答:選択肢4(最も適切な組合せ)
> この論点をやさしく解説:有効応力の求め方|K0を掛けるのは有効応力のほう
問われているのは水平の全応力なので、K0を掛けたあとに間隙水圧を足し戻します。
各選択肢の正誤
鉛直有効応力は148、水平応力(全応力)は234が正しい値です。5つの選択肢は、この2つの数字の組合せで分かれています。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 鉛直148/水平74 | ×(誤り) | 水平はK0を掛けたところで止めており、間隙水圧を足していない |
| 2 鉛直308/水平160 | ×(誤り) | 鉛直が全応力のまま。水平も間隙水圧そのものになっている |
| 3 鉛直308/水平154 | ×(誤り) | 鉛直が全応力のまま。水平もK0を全応力に掛けている |
| 4 鉛直148/水平234 | ○(正しい) | 308−160=148、0.5×148+160=234 |
| 5 鉛直148/水平154 | ×(誤り) | 鉛直は正しいが、K0を有効応力でなく全応力に掛けている |
水平応力を全応力で聞かれているので、K0を掛けたあとに間隙水圧を足し戻します。有効応力のまま答えると154となり、選択肢5に落ちます。
選択肢4のポイント(ここが誤り)
解く手順
深度16mは砂10mと粘土6mなので、単位体積重量を層ごとに分けて足します。飽和単位体積重量が与えられているので、水の分は間隙水圧の側でまとめて引きます。
他の選択肢がなぜ違うか
鉛直の148が合っている選択肢が3つあるので、水平側で決まる設問です。
覚え方
- K0は有効応力を有効応力に変える係数と覚えます。全応力が要るときは、変えたあとに水圧を足して戻します。
- 足し戻す量は同じ深さの間隙水圧なので、鉛直で引いた値をそのまま使えます。
理解度チェック
K0を掛けるのは全応力か有効応力か。
有効応力です。K0は有効応力どうしを結ぶ係数です。
水平の全応力を出すには最後に何をするか。
水平有効応力に同じ深さの間隙水圧を足します。
出典
公益社団法人 日本技術士会「令和7年度 技術士第一次試験問題〔専門科目 建設部門〕」2ページ Ⅲ-2
公益社団法人 日本技術士会「令和7年度 技術士第一次試験 試験問題の正答」
※ 問題文と選択肢は掲載していません。上の表は設問で与えられた条件から計算の順を並べたもので、実際の設問は公式PDFで確認できます。
※ この記事の確認日:2026年7月