令和7年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅲ-6 を解説、モーメント荷重の反力
令和7年度 建設部門Ⅲ-6は、支間Lの単純ばりの支点Bに反時計回りのモーメント荷重Mだけが働く設問です。
この問題のポイント
外力に鉛直成分が無いので、鉛直方向のつり合いから2つの反力の和は0になります。
和が0で両方0ではないなら、大きさが等しく向きが逆の偶力しかありません。この一手で選択肢が2つに絞れます。
※ 問題文と選択肢そのものは、公益社団法人 日本技術士会が公開している公式PDFで確認できます。
正答:選択肢2(最も適切な組合せ)
> この論点をやさしく解説:単純ばりにモーメント荷重だけが働くときの反力
あとはモーメントのつり合いで大きさを決めます。
各選択肢の正誤
鉛直方向の外力が無いので、2つの反力は大きさが同じで向きが逆です。足すと0になる組合せを探します。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 VA=0/VB=0 | ×(誤り) | 両方0ではモーメントMと釣り合わない |
| 2 VA=M÷L/VB=−M÷L | ○(正しい) | 合計0の偶力で、腕の長さLでMと釣り合う |
| 3 VA=M÷(2L)/VB=M÷(2L) | ×(誤り) | 同じ向きなので合計が0にならない |
| 4 VA=M÷L/VB=0 | ×(誤り) | 片方だけでは鉛直の釣り合いが成り立たない |
| 5 VA=0/VB=M÷L | ×(誤り) | 片方だけでは鉛直の釣り合いが成り立たない |
鉛直荷重が載っていない梁では、反力は必ず大きさが等しく向きの逆な1組です。モーメント荷重だけが載る場合はこの形が答えになります。
選択肢2のポイント(ここが誤り)
解く手順
モーメントを取る点は、知りたくない反力が消える側を選びます。支点Bで取ればBの反力が消えるので、Aの反力が1行で出ます。
他の選択肢がなぜ違うか
この設問は、鉛直方向のつり合いだけで3つの選択肢を落とせます。
覚え方
- 単純ばりにモーメント荷重だけが載ったら、反力は偶力になると覚えます。偶力の腕は支間Lなので、大きさはM÷Lで決まります。
- モーメント荷重を加える位置が変わっても、反力の大きさはM÷Lのままです。
理解度チェック
2つの反力が偶力になるのはなぜか。
外力に鉛直成分が無く、鉛直方向のつり合いから和が0になるためです。
偶力の大きさはどう決まるか。
腕の長さが支間Lなので、M÷Lです。
出典
公益社団法人 日本技術士会「令和7年度 技術士第一次試験問題〔専門科目 建設部門〕」4ページ Ⅲ-6
公益社団法人 日本技術士会「令和7年度 技術士第一次試験 試験問題の正答」
※ 問題文と選択肢は掲載していません。上の表は設問で与えられた条件から解く順を示したもので、実際の設問は公式PDFで確認できます。
※ この記事の確認日:2026年7月