令和2年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅲ-2 を解説、粒度を知るのは粒径加積曲線
令和2年度 建設部門Ⅲ-2は、土の基本的性質を5つの記述で問う設問です。
この問題のポイント
粒度は粒径加積曲線で表します。塑性図から粒径の分布は読み取れません。
選択肢4は粒度の定義自体は正しく書いていますが、知る手段を取り違えています。塑性図は液性限界を横軸、塑性指数を縦軸にして細粒土を分類する図です。
※ 問題文と選択肢そのものは、公益社団法人 日本技術士会が公開している公式PDFで確認できます。
正答:選択肢4(最も不適切なもの)
> この論点をやさしく解説:コンシステンシー|スランプ試験で測るもの
各選択肢の正誤
5つのうち4つは正しい記述なので、誤っている1つを探します。
| 選択肢 | 正誤 | 根拠 |
|---|---|---|
| 1 乾燥密度 | ○(正しい) | 土の単位体積当たりの質量のうち、土粒子の質量だけを考える場合 |
| 2 不飽和 | ○(正しい) | 間隙が水で完全には満たされず、一部に気体が存在する状態 |
| 3 最大間隙比 | ○(正しい) | 砂の最も緩い状態の間隙比。相対密度を求めるのに必要 |
| 4 粒度と塑性図 | ×(誤り) | 粒度を知るのは粒径加積曲線。塑性図は細粒土の分類 |
| 5 液性限界 | ○(正しい) | 液性状態と塑性状態の境界の含水比 |
粒径を扱わない図なので、粒度とは別の話です。残る4つは乾燥密度・不飽和・相対密度・液性限界の定義どおりです。
選択肢4のポイント(ここが誤り)
2つの図で読めるもの
塑性図で分かるのは分類だけ
塑性図は液性限界を横軸、塑性指数を縦軸に取った図です。A線とB線で区切られた領域のどこに点が落ちるかで、細粒土を分類します。
粒径そのものは軸に入っていないので、粒度の情報は含みません。細粒土のコンシステンシーを扱う図だと押さえておけば取り違えません。
相対密度に最大間隙比が要る理由
相対密度は、いま締まっている程度を最も緩い状態と最も密な状態の間で表した値です。だから最大間隙比と最小間隙比の両方が必要になります。
選択肢3はその片方を説明しているので、正しい記述です。
覚え方
- 粒度は粒径加積曲線、細粒土の分類は塑性図と対で覚えます。図の名前と読めるものがずれている記述は、そこが誤りです。
理解度チェック
粒度を知るにはどの図を使うか。
粒径加積曲線です。塑性図では粒径が分かりません。
塑性図の縦横には何を取るか。
横軸が液性限界、縦軸が塑性指数です。
出典
公益社団法人 日本技術士会「令和2年度 技術士第一次試験問題〔専門科目 建設部門〕」1ページ Ⅲ-2
公益社団法人 日本技術士会「令和2年度 技術士第一次試験 試験問題の正答」
※ 問題文と選択肢は掲載していません。上の表は各選択肢で問われている論点で、実際の設問は公式PDFで確認できます。
※ この記事の確認日:2026年7月