平成28年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅲ-3 を解説、正のダイレイタンシーは膨張
平成28年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅲ-3は、土のダイレイタンシーに関する穴埋めの問題です。4つの空欄に入る語句の組合せとして最も適切なものを選びます。
この問題のポイント
この問題は、ダイレイタンシーの符号と体積変化の向きが結びついているかを問うものです。引っかけの核心は何がダイレイタンシーの現れ方を決めるかで、せん断速度を入れた形が3つ混ぜてあります。
符号と体積の向きは素直に対応しています。正が膨張、負が収縮です。
※ 問題文と選択肢そのものは、公益社団法人 日本技術士会が公開している公式PDFで確認できます。
正答:選択肢2(最も適切な組合せ)
> この論点をやさしく解説:土の三相|含水比も間隙比も分母は土粒子
各選択肢の正誤
aとbで符号の向きが2通り、cとdで決める量が分かれます。2段階で絞れます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 膨張/収縮/せん断速度/粒度 | ×(誤り) | cとdが違う。速度と粒度ではなく排水条件と密度 |
| 2 膨張/収縮/排水条件/密度 | ○(正しい) | 正が膨張、現れ方は排水条件と密度で変わる |
| 3 膨張/収縮/せん断速度/密度 | ×(誤り) | cが違う。密度は合っている |
| 4 収縮/膨張/排水条件/粒度 | ×(誤り) | aとbが逆。dも違う |
| 5 収縮/膨張/せん断速度/密度 | ×(誤り) | aとbが逆で、cも違う |
aとbで①②③が残り、cで②だけになります。順に決めれば迷いません。
選択肢2のポイント(ここが誤り)
密な砂をせん断すると、かみ合った土粒子が乗り上げて体積が増えます。これが正のダイレイタンシーで、緩い砂では逆に粒子が詰まって体積が減ります。
排水条件が効くのは、水が出入りできるかどうかで現れ方が変わるためです。排水なら体積が実際に変わり、非排水なら間隙水圧の変化として現れます。
非排水で正のダイレイタンシーが起きると間隙水圧が下がり、有効応力が増えて強くなります。液状化の起きにくさもこの向きで説明できます。
覚え方
- 正のダイレイタンシーは膨張
- 密な砂は正、緩い砂は負
- 効くのは排水条件と密度
理解度チェック
正のダイレイタンシーはどんな変化か。
膨張です。密な砂で土粒子が乗り上げて体積が増えます。
非排水条件では体積が変わらないが何が起きるか。
間隙水圧が変化します。正なら下がり、負なら上がります。
出典
- 公益社団法人 日本技術士会「平成28年度 技術士第一次試験問題〔専門科目 建設部門〕」2ページ Ⅲ-3
- 公益社団法人 日本技術士会「平成28年度 技術士第一次試験 試験問題の正答」
※ 問題文と選択肢は掲載していません。上の表は各選択肢で問われている論点で、実際の設問は公式PDFで確認できます。
※ この記事の確認日:2026年7月
▼平成28年度 建設部門(35問中 解説15問)▼
- Ⅲ-1 間隙比は密度の比から1を引く
- Ⅲ-2 最大間隙比は最も緩い状態
- Ⅲ-3|正のダイレイタンシーは膨張
- Ⅲ-4 支持力係数はせん断抵抗角で決まる
- Ⅲ-5 台形の図心は下底側に寄る
- Ⅲ-6 トラスにも圧縮材がある
- Ⅲ-7 片持ち柱の有効座屈長は2倍
- Ⅲ-8 支圧接合は溶接と併用しない
- Ⅲ-9 BMSはコストの名前ではない
- Ⅲ-10 水セメント比が大きいと中性化が速い
- Ⅲ-11 かぶりは大きくする
- Ⅲ-12 プレとポストの説明が入れ替えてある
- Ⅲ-17 水面と小穴の高さの差だけが効く
- Ⅲ-18 摩擦損失は管径に反比例
- Ⅲ-19 平均流速は粗度係数に反比例
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