平成24年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅳ-8 を解説、3つの年度に同じ設問が出ている
平成24年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅳ-8は、長さ3Lの片持ちばりの先端に集中荷重Pが作用するときのたわみを求める問題です。せん断変形は無視します。
この問題のポイント
この問題は、片持ちばりのたわみの公式を正確に覚えているかを問うものです。引っかけの核心は公式の分母にある3で、それを忘れた値が選択肢5に置いてあります。
この設問は平成26年度Ⅲ-7と平成29年度Ⅲ-7にも出ています。3つの年度で選択肢も順序も正答も同じです。
※ 問題文と選択肢そのものは、公益社団法人 日本技術士会が公開している公式PDFで確認できます。
正答:選択肢4(最も適切なもの)
> この論点をやさしく解説:片持ちばりのたわみ|先端荷重と等分布荷重
各選択肢の正誤
公式はδ=PL³÷(3EI)です。Lを3Lに置き換えるだけで答えが出ます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 PL³÷EI | ×(誤り) | 長さを3倍にしたことも分母の3も反映していない |
| 2 3PL³÷EI | ×(誤り) | 長さを1乗でしか効かせていない |
| 3 6PL³÷EI | ×(誤り) | 27を3で割ると9で、6にはならない |
| 4 9PL³÷EI | ○(正しい) | P(3L)³÷(3EI)=27PL³÷(3EI)=9PL³÷EI |
| 5 27PL³÷EI | ×(誤り) | 分母の3を忘れた形。3乗までは正しい |
選択肢5は3乗の計算まで正しくできた人が落ちる位置にあります。公式の形をそのまま書き出すのが安全です。
選択肢4のポイント(ここが誤り)
片持ちばりの先端に集中荷重が載るときのたわみは δ=PL³÷(3EI) です。分母の3は積分から出てくる係数です。
長さが3倍になるとたわみは3の3乗で27倍に効きます。この27を分母の3で割るので、最終的に9倍という数字が残ります。
この設問は平成24年度・平成26年度・平成29年度の3つの年度に、選択肢も順序も正答④もすべて同じ形で出ています。選択肢も順序も正答も動かさずに3回出ているのは、この設問だけです。
覚え方
- 片持ちばり先端荷重は δ=PL³÷(3EI)
- 長さ3倍でたわみは27倍、分母の3で割って9倍
- 3つの年度に同じ形で出ている
理解度チェック
片持ちばりの先端に集中荷重が載るときのたわみの公式は何か。
δ=PL³÷(3EI)です。分母に3が入ります。
この設問はいくつの年度に出ているか。
3つです。平成24年度・平成26年度・平成29年度で、選択肢も正答も同じです。
出典
- 公益社団法人 日本技術士会「平成24年度 技術士第一次試験問題〔専門科目 建設部門〕」4ページ Ⅳ-8
- 公益社団法人 日本技術士会「平成24年度 技術士第一次試験 試験問題の正答」
※ 問題文と選択肢は掲載していません。上の表は各選択肢で問われている論点で、実際の設問は公式PDFで確認できます。
※ この記事の確認日:2026年7月
▼平成24年度 建設部門(35問中 解説15問)▼
- Ⅳ-1 液性限界と塑性限界の差は塑性指数
- Ⅳ-2 間隙比は密度の比から1を引く
- Ⅳ-3 非排水せん断強度は一軸圧縮の半分
- Ⅳ-4 周面抵抗力は杭軸方向にはたらく
- Ⅳ-5 無視できるのは速度水頭
- Ⅳ-6 過圧密は有効土被り圧が小さい
- Ⅳ-7 台形の図心は下底側に寄る
- Ⅳ-8|3つの年度に同じ設問が出ている
- Ⅳ-9 集中荷重2点なら台形の折れ線
- Ⅳ-10 支圧接合は溶接と併用しない
- Ⅳ-11 幹線道路にはB活荷重
- Ⅳ-12 水セメント比が大きいと中性化が速い
- Ⅳ-17 損失も足せば全体は一定
- Ⅳ-18 有義波は波高で選ぶ
- Ⅳ-19 ドレーン工は水を抜く工法
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