平成24年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅳ-9 を解説、集中荷重2点なら台形の折れ線
平成24年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅳ-9は、単純ばりへの荷重の作用と曲げモーメント図の組合せを選ぶ問題です。この問題では、5つの組合せのうち最も不適切なものを選びます。
この問題のポイント
この問題は、荷重の形と曲げモーメント図の次数が結びついているかを問うものです。引っかけの核心は集中荷重に滑らかな弧と組み合わせてある点で、正しくは折れ線です。
この形式は平成25年度と平成26年度にも出ています。誤りの置き場所が年度ごとに違います。
※ 問題文と選択肢そのものは、公益社団法人 日本技術士会が公開している公式PDFで確認できます。
正答:選択肢4(最も不適切なもの)
> この論点をやさしく解説:断面力図|せん断力と曲げモーメントの向き
各選択肢の正誤
5つの図をそれぞれ荷重の形と突き合わせます。次数だけを見れば1つずつ判定できます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 両端にモーメント荷重M/全長で一定の長方形 | ○(正しい) | 両端の値が等しく途中も変わらない |
| 2 右端が最大の三角形分布荷重/右寄りに頂点がある滑らかな曲線 | ○(正しい) | 3次曲線になる |
| 3 中央が最大の三角形分布荷重/中央が最大の滑らかな曲線 | ○(正しい) | 荷重の頂点に合わせて図の頂点も動く |
| 4 中間の2点に集中荷重P/滑らかな弧 | ×(誤り) | 台形の折れ線になる。2点の間は一定 |
| 5 中間にモーメント荷重M/作用点で飛ぶ2本の直線 | ○(正しい) | 作用点で段差ができる |
選択肢2と3はどちらも三角形分布荷重で滑らかな曲線です。4だけが荷重の形と図が合っていません。
選択肢4のポイント(ここが誤り)
荷重の形と図の次数は1段ずつ上がります。集中荷重なら曲げモーメント図は折れ線、等分布荷重なら2次曲線、三角形分布荷重なら3次曲線です。
集中荷重を2点に載せると、荷重点で折れて、その間はせん断力がゼロになるので一定になります。全体としては台形です。
この形式は平成24年度Ⅳ-9・平成25年度Ⅲ-9・平成26年度Ⅲ-8の3つの年度に出ています。誤りの置き場所が④③②と年度で違います。
覚え方
- 集中荷重は折れ線、等分布は2次、三角形分布は3次
- 2点に載せれば台形で、間は一定
- 3つの年度に出ている形式
理解度チェック
集中荷重を2点に載せた単純ばりの曲げモーメント図はどんな形か。
台形の折れ線です。2点の間は一定になります。
三角形分布荷重の曲げモーメント図は何次曲線か。
3次曲線です。等分布荷重なら2次曲線です。
出典
- 公益社団法人 日本技術士会「平成24年度 技術士第一次試験問題〔専門科目 建設部門〕」5ページ Ⅳ-9
- 公益社団法人 日本技術士会「平成24年度 技術士第一次試験 試験問題の正答」
※ 問題文と選択肢は掲載していません。上の表は各選択肢で問われている論点で、実際の設問は公式PDFで確認できます。
※ この記事の確認日:2026年7月
▼平成24年度 建設部門(35問中 解説15問)▼
- Ⅳ-1 液性限界と塑性限界の差は塑性指数
- Ⅳ-2 間隙比は密度の比から1を引く
- Ⅳ-3 非排水せん断強度は一軸圧縮の半分
- Ⅳ-4 周面抵抗力は杭軸方向にはたらく
- Ⅳ-5 無視できるのは速度水頭
- Ⅳ-6 過圧密は有効土被り圧が小さい
- Ⅳ-7 台形の図心は下底側に寄る
- Ⅳ-8 3つの年度に同じ設問が出ている
- Ⅳ-9|集中荷重2点なら台形の折れ線
- Ⅳ-10 支圧接合は溶接と併用しない
- Ⅳ-11 幹線道路にはB活荷重
- Ⅳ-12 水セメント比が大きいと中性化が速い
- Ⅳ-17 損失も足せば全体は一定
- Ⅳ-18 有義波は波高で選ぶ
- Ⅳ-19 ドレーン工は水を抜く工法
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