平成24年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅳ-18 を解説、有義波は波高で選ぶ
平成24年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅳ-18は、海の波に関する問題です。この問題では、5つの記述のうち最も不適切なものを選びます。
この問題のポイント
この問題は、有義波の作り方を分かっているかを問うものです。引っかけの核心は並べる基準が波高か周期かで、周期で並べると書いてあります。
選択肢1に有義波高の定義が正しく書いてあります。同じ言い回しなので、突き合わせれば違いが見えます。
※ 問題文と選択肢そのものは、公益社団法人 日本技術士会が公開している公式PDFで確認できます。
正答:選択肢2(最も不適切なもの)
> この論点をやさしく解説:ベルヌーイの定理で管の途中の圧力を出す|答えは負圧になる
各選択肢の正誤
5つのうち4つは波の基本用語です。誤りは1つで、並べる基準が変えてあります。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 波高を大きいものから並べ、上から3分の1に当たる個数を平均した値を有義波高という | ○(正しい) | 波高で選ぶ |
| 2 周期を長いものから並べ、上から3分の1に当たる個数を平均した値を有義波周期という | ×(誤り) | 波高で選んだ上位3分の1の波の周期を平均する |
| 3 波全体の中で波高が最大のものを最高波高という | ○(正しい) | 定義そのもの |
| 4 波長をLとするとき、2π÷Lで定義される量を波数という | ○(正しい) | 単位長さあたりの波の数 |
| 5 波形勾配H÷Lが大きくなると波形は上下が非対称になる | ○(正しい) | 尖った波になる |
選択肢1と2は言い回しがほとんど同じです。並べる基準が波高か周期かだけを見る必要があります。
選択肢2のポイント(ここが誤り)
有義波は波高で選んだ1つの集団です。その集団に対して波高を平均すれば有義波高、周期を平均すれば有義波周期になります。
選ぶ基準はどちらも波高です。周期で選び直すと別の集団になってしまうので、有義波周期の定義になりません。
有義波が使われるのは、目視で観測した波高や周期に近い値になるためです。だから設計波として広く使われます。
覚え方
- 有義波は波高で上位3分の1を選ぶ
- その集団の周期を平均すれば有義波周期
- 波数は2π÷L
理解度チェック
Q.
有義波周期はどうやって求めるか。
波高で選んだ上位3分の1の波について、その周期を平均します。
Q.
波数の定義は何か。
2π÷Lです。波長をLとしたときの単位長さあたりの波の数になります。
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出典
- 公益社団法人 日本技術士会「平成24年度 技術士第一次試験問題〔専門科目 建設部門〕」9ページ Ⅳ-18
- 公益社団法人 日本技術士会「平成24年度 技術士第一次試験 試験問題の正答」
※ 問題文と選択肢は掲載していません。上の表は各選択肢で問われている論点で、実際の設問は公式PDFで確認できます。
※ この記事の確認日:2026年7月
▼平成24年度 建設部門(35問中 解説15問)▼
- Ⅳ-1 液性限界と塑性限界の差は塑性指数
- Ⅳ-2 間隙比は密度の比から1を引く
- Ⅳ-3 非排水せん断強度は一軸圧縮の半分
- Ⅳ-4 周面抵抗力は杭軸方向にはたらく
- Ⅳ-5 無視できるのは速度水頭
- Ⅳ-6 過圧密は有効土被り圧が小さい
- Ⅳ-7 台形の図心は下底側に寄る
- Ⅳ-8 3つの年度に同じ設問が出ている
- Ⅳ-9 集中荷重2点なら台形の折れ線
- Ⅳ-10 支圧接合は溶接と併用しない
- Ⅳ-11 幹線道路にはB活荷重
- Ⅳ-12 水セメント比が大きいと中性化が速い
- Ⅳ-17 損失も足せば全体は一定
- Ⅳ-18|有義波は波高で選ぶ
- Ⅳ-19 ドレーン工は水を抜く工法
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