平成24年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅳ-1 を解説、液性限界と塑性限界の差は塑性指数
平成24年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅳ-1は、土の基本的性質に関する問題です。この問題では、5つの記述のうち最も不適切なものを選びます。
この問題のポイント
この問題は、コンシステンシー指数の名前を区別できるかを問うものです。引っかけの核心は塑性指数を液性指数と呼んである点で、2つは別の量です。
選択肢3に塑性図の定義が正しく書いてあり、縦軸が塑性指数だと分かります。そこから4の誤りが見えます。
※ 問題文と選択肢そのものは、公益社団法人 日本技術士会が公開している公式PDFで確認できます。
正答:選択肢4(最も不適切なもの)
> この論点をやさしく解説:土の三相|含水比も間隙比も分母は土粒子
各選択肢の正誤
5つのうち4つは定義そのままです。誤りは1つで、指数の名前が入れ替えてあります。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 全体積に対する間隙の体積の比を間隙率と呼ぶ | ○(正しい) | 分母は全体の体積 |
| 2 土粒子の質量に対する間隙水の質量の比を含水比と呼ぶ | ○(正しい) | 分母は土粒子の質量 |
| 3 縦軸を塑性指数、横軸を液性限界とした細粒土の分類に用いる図を塑性図と呼ぶ | ○(正しい) | 2軸の名前もそのまま |
| 4 液性限界と塑性限界との差を液性指数と呼ぶ | ×(誤り) | それは塑性指数。液性指数は別の量 |
| 5 粒径が2mmから75mmの粒子を礫粒子と呼ぶ | ○(正しい) | 地盤材料の粒径区分 |
選択肢3と4はどちらも塑性指数を扱っています。3が正しいので、突き合わせれば4の誤りが出ます。
選択肢4のポイント(ここが誤り)
塑性指数は液性限界から塑性限界を引いた幅で、その土が塑性を示す含水比の幅の広さを表します。
液性指数は現在の含水比が塑性限界からどれだけ離れているかを塑性指数で割った値です。今の状態を表す量なので、限界どうしの差ではありません。
選択肢5の2mmから75mmという粒径区分は毎年出る数字です。2mm未満が砂、75mm以上が石になります。
覚え方
- 塑性指数=液性限界−塑性限界
- 液性指数は今の含水比の位置を表す
- 礫は2mmから75mm
理解度チェック
Q.
液性限界と塑性限界の差は何と呼ぶか。
塑性指数です。液性指数は別の量になります。
Q.
塑性図の2つの軸に何をとるか。
縦軸に塑性指数、横軸に液性限界をとります。
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出典
- 公益社団法人 日本技術士会「平成24年度 技術士第一次試験問題〔専門科目 建設部門〕」1ページ Ⅳ-1
- 公益社団法人 日本技術士会「平成24年度 技術士第一次試験 試験問題の正答」
※ 問題文と選択肢は掲載していません。上の表は各選択肢で問われている論点で、実際の設問は公式PDFで確認できます。
※ この記事の確認日:2026年7月
▼平成24年度 建設部門(35問中 解説15問)▼
- Ⅳ-1|液性限界と塑性限界の差は塑性指数
- Ⅳ-2 間隙比は密度の比から1を引く
- Ⅳ-3 非排水せん断強度は一軸圧縮の半分
- Ⅳ-4 周面抵抗力は杭軸方向にはたらく
- Ⅳ-5 無視できるのは速度水頭
- Ⅳ-6 過圧密は有効土被り圧が小さい
- Ⅳ-7 台形の図心は下底側に寄る
- Ⅳ-8 3つの年度に同じ設問が出ている
- Ⅳ-9 集中荷重2点なら台形の折れ線
- Ⅳ-10 支圧接合は溶接と併用しない
- Ⅳ-11 幹線道路にはB活荷重
- Ⅳ-12 水セメント比が大きいと中性化が速い
- Ⅳ-17 損失も足せば全体は一定
- Ⅳ-18 有義波は波高で選ぶ
- Ⅳ-19 ドレーン工は水を抜く工法
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