平成24年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅳ-2 を解説、間隙比は密度の比から1を引く
平成24年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅳ-2は、土粒子の密度と乾燥密度から間隙比を求める式を選ぶ問題です。5つの式のうち正しいものを選びます。
この問題のポイント
この問題は、間隙比の定義を式に直せるかを問うものです。引っかけの核心は1を引くかどうかで、足した形も混ぜてあります。
この設問は平成28年度Ⅲ-1と5つの式が同じ集合です。並べ替えただけで、正答が5番目から3番目へ動いています。
※ 問題文と選択肢そのものは、公益社団法人 日本技術士会が公開している公式PDFで確認できます。
正答:選択肢5(最も適切なもの)
> この論点をやさしく解説:土の三相|含水比も間隙比も分母は土粒子
各選択肢の正誤
5つの式は分数の向きと、1を足すか引くかの組合せです。2段階で絞れます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 ρd÷ρs+1 | ×(誤り) | 分数が逆さまで符号も違う |
| 2 ρd÷ρs−1 | ×(誤り) | 分数が逆さま。値が負になる |
| 3 ρs÷ρd | ×(誤り) | 1を引き忘れた形。この値は1+eを表す |
| 4 ρs÷ρd+1 | ×(誤り) | 分数は正しいが符号が逆 |
| 5 ρs÷ρd−1 | ○(正しい) | 全体を土粒子で割り、土粒子の分を引いた形 |
選択肢3と5はどちらも分数が正しく、1の扱いだけが違います。定義に戻って組み立てるのが早いです。
選択肢5のポイント(ここが誤り)
乾燥密度は土粒子の質量を土粒子と間隙を合わせた全体の体積で割った値です。土粒子の密度はその質量を土粒子だけの体積で割ります。
したがってρs÷ρdは全体の体積を土粒子の体積で割った値になります。そこから土粒子の分の1を引くと間隙比が出ます。
平成28年度Ⅲ-1は同じ5つの式を並べ替えたもので、正答が3番目でした。式の集合が同じでも位置が動きます。
覚え方
- e=ρs÷ρd−1
- 分母は乾燥密度のほう
- 1を引き忘れると1+eになる
理解度チェック
間隙比を密度から求める式は何か。
e=ρs÷ρd−1です。土粒子の密度を乾燥密度で割り、1を引きます。
この設問は他の年度にも出ているか。
平成28年度Ⅲ-1に出ています。同じ5つの式を並べ替えてあります。
出典
- 公益社団法人 日本技術士会「平成24年度 技術士第一次試験問題〔専門科目 建設部門〕」1ページ Ⅳ-2
- 公益社団法人 日本技術士会「平成24年度 技術士第一次試験 試験問題の正答」
※ 問題文と選択肢は掲載していません。上の表は各選択肢で問われている論点で、実際の設問は公式PDFで確認できます。
※ この記事の確認日:2026年7月
▼平成24年度 建設部門(35問中 解説15問)▼
- Ⅳ-1 液性限界と塑性限界の差は塑性指数
- Ⅳ-2|間隙比は密度の比から1を引く
- Ⅳ-3 非排水せん断強度は一軸圧縮の半分
- Ⅳ-4 周面抵抗力は杭軸方向にはたらく
- Ⅳ-5 無視できるのは速度水頭
- Ⅳ-6 過圧密は有効土被り圧が小さい
- Ⅳ-7 台形の図心は下底側に寄る
- Ⅳ-8 3つの年度に同じ設問が出ている
- Ⅳ-9 集中荷重2点なら台形の折れ線
- Ⅳ-10 支圧接合は溶接と併用しない
- Ⅳ-11 幹線道路にはB活荷重
- Ⅳ-12 水セメント比が大きいと中性化が速い
- Ⅳ-17 損失も足せば全体は一定
- Ⅳ-18 有義波は波高で選ぶ
- Ⅳ-19 ドレーン工は水を抜く工法
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