平成25年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅲ-2 を解説、三相図で分母を確かめる
平成25年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅲ-2は、土粒子・水・空気の三相図を見て、土の状態量を表した式のうち正しいものを選ぶ問題です。
この問題のポイント
この問題は、5つの状態量の分母を正しく覚えているかを問うものです。引っかけの核心は分母に余計なものを足してある点で、分子はどれも正しく書いてあります。
選択肢1だけは分数がひっくり返っています。単位を見れば気づけます。
※ 問題文と選択肢そのものは、公益社団法人 日本技術士会が公開している公式PDFで確認できます。
正答:選択肢2(最も適切なもの)
> この論点をやさしく解説:土の三相|含水比も間隙比も分母は土粒子
各選択肢の正誤
5つの式は分母だけが違います。1つずつ正しい分母と突き合わせます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 土粒子の密度 ρs=Vs÷ms | ×(誤り) | 分子と分母が逆。密度は質量を体積で割る |
| 2 間隙比 e=Vv÷Vs | ○(正しい) | 間隙の体積を土粒子の体積で割る |
| 3 間隙率 n=Vv÷(Vs+Vw)×100 | ×(誤り) | 分母は全体の体積V |
| 4 含水比 w=mw÷(ms+mw)×100 | ×(誤り) | 分母は土粒子の質量ms |
| 5 飽和度 Sr=Vw÷V×100 | ×(誤り) | 分母は間隙の体積Vv |
選択肢1は単位がg/cm³と書いてあるのに体積を質量で割っています。単位から先に落とせます。
選択肢2のポイント(ここが誤り)
分母を覚えるときは「何に対する割合か」を言葉で言い直すと混ざりません。間隙比は土粒子に対する間隙、間隙率は全体に対する間隙です。
含水比は土粒子の質量に対する水の質量で、100%を超えることがあります。分母に水を含めないので、水が多い軟弱粘土では200%を超えることもあります。
飽和度は間隙の体積に対する水の体積です。間隙が水で満たされれば100%になります。
覚え方
- 間隙比の分母は土粒子、間隙率の分母は全体
- 含水比の分母は土粒子の質量
- 飽和度の分母は間隙の体積
理解度チェック
間隙比と間隙率はどこが違うか。
分母です。間隙比は土粒子の体積、間隙率は全体の体積で割ります。
含水比が100%を超えることはあるか。
あります。分母に水を含めないので、軟弱粘土では200%を超えることもあります。
出典
- 公益社団法人 日本技術士会「平成25年度 技術士第一次試験問題〔専門科目 建設部門〕」2ページ Ⅲ-2
- 公益社団法人 日本技術士会「平成25年度 技術士第一次試験 試験問題の正答」
※ 問題文と選択肢は掲載していません。上の表は各選択肢で問われている論点で、実際の設問は公式PDFで確認できます。
※ この記事の確認日:2026年7月
▼平成25年度 建設部門(35問中 解説15問)▼
- Ⅲ-1 最大間隙比は最も緩い状態
- Ⅲ-2|三相図で分母を確かめる
- Ⅲ-3 ダルシーの法則は流速と動水勾配
- Ⅲ-4 過圧密は有効土被り圧が小さい
- Ⅲ-5 排水試験は応力変化がゆっくり
- Ⅲ-6 土くさびで解くのはクーロン
- Ⅲ-7 断面二次半径は幅に依存しない
- Ⅲ-8 相反定理でたわみを移し替える
- Ⅲ-9 集中荷重の曲げモーメント図は折れ線
- Ⅲ-10 平成27年度とほぼ同じ設問
- Ⅲ-11 BMSはコストの名前ではない
- Ⅲ-12 高炉セメントは高炉スラグ
- Ⅲ-17 平成28年度とほぼ同じ設問
- Ⅲ-18 浅水変形は水深だけで起きる
- Ⅲ-19 ドレーンは水を抜く施設
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