平成24年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅳ-11 を解説、幹線道路にはB活荷重
平成24年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅳ-11は、我が国の道路橋の設計で考慮する荷重に関する問題です。この問題では、5つの記述のうち最も不適切なものを選びます。
この問題のポイント
この問題は、活荷重の区分を覚えているかを問うものです。引っかけの核心はA活荷重とB活荷重の割り当てで、逆にしてあります。
この設問は平成27年度Ⅲ-9に同じ5つの記述が出ていて、順序も正答も同じです。5番目だけが組み替えてあり、平成27年度は「活荷重の載荷に際しては」が文頭に来て「これらによる衝撃の影響を考慮する」で終わります。
※ 問題文と選択肢そのものは、公益社団法人 日本技術士会が公開している公式PDFで確認できます。
正答:選択肢1(最も不適切なもの)
> この論点をやさしく解説:道路橋の床版|L荷重とT荷重の取り違えで落とす
各選択肢の正誤
5つのうち4つは道路橋示方書に沿った記述です。誤りは区分の組合せにあります。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 大型車の走行頻度が高い幹線道路にはA活荷重を適用する | ×(誤り) | B活荷重。AとBが逆 |
| 2 不静定構造物では支点移動によって部材応力度が増加するので設計で考慮する | ○(正しい) | 連続げたやラーメン橋脚 |
| 3 温度変化の範囲は条件を検討した場合は実状に応じて定めることができる | ○(正しい) | 一律に定める必要はない |
| 4 歩道等の床版及び床組の活荷重には群集荷重として5.0kN/m²の等分布荷重を載荷する | ○(正しい) | 示方書の値 |
| 5 橋面の凹凸や車両の加速・減速による衝撃の影響を考慮する | ○(正しい) | 静荷重より大きな影響が出る |
選択肢1は前半の区分の説明が正しいので、後半の組合せだけを見る必要があります。
選択肢1のポイント(ここが誤り)
活荷重は大型車の走行頻度で2つに分かれます。高速自動車国道や一般国道などの幹線道路にはB活荷重を、その他の道路にはA活荷重を適用します。
Bのほうが重い荷重です。大型車が多く通る道路ほど厳しい条件で設計する形になります。
平成27年度Ⅲ-9は5つの記述が同じ内容で順序も同じ、正答も①でした。設問番号がⅣ-11からⅢ-9へ動き、5番目だけ語順を組み替えてあります。
覚え方
- 幹線道路はB活荷重、その他はA活荷重
- Bのほうが重い
- 歩道の群集荷重は5.0kN/m²
理解度チェック
高速自動車国道にはどちらの活荷重を適用するか。
B活荷重です。大型車の走行頻度が高いためです。
この設問は他の年度にも出ているか。
平成27年度Ⅲ-9に出ています。順序も正答も同じで、5番目だけ語順が違います。
出典
- 公益社団法人 日本技術士会「平成24年度 技術士第一次試験問題〔専門科目 建設部門〕」6ページ Ⅳ-11
- 公益社団法人 日本技術士会「平成24年度 技術士第一次試験 試験問題の正答」
※ 問題文と選択肢は掲載していません。上の表は各選択肢で問われている論点で、実際の設問は公式PDFで確認できます。
※ この記事の確認日:2026年7月
▼平成24年度 建設部門(35問中 解説15問)▼
- Ⅳ-1 液性限界と塑性限界の差は塑性指数
- Ⅳ-2 間隙比は密度の比から1を引く
- Ⅳ-3 非排水せん断強度は一軸圧縮の半分
- Ⅳ-4 周面抵抗力は杭軸方向にはたらく
- Ⅳ-5 無視できるのは速度水頭
- Ⅳ-6 過圧密は有効土被り圧が小さい
- Ⅳ-7 台形の図心は下底側に寄る
- Ⅳ-8 3つの年度に同じ設問が出ている
- Ⅳ-9 集中荷重2点なら台形の折れ線
- Ⅳ-10 支圧接合は溶接と併用しない
- Ⅳ-11|幹線道路にはB活荷重
- Ⅳ-12 水セメント比が大きいと中性化が速い
- Ⅳ-17 損失も足せば全体は一定
- Ⅳ-18 有義波は波高で選ぶ
- Ⅳ-19 ドレーン工は水を抜く工法
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