平成27年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅲ-9 を解説、幹線道路にはB活荷重
平成27年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅲ-9は、我が国の道路橋の設計で考慮する荷重に関する問題です。この問題では、5つの記述のうち最も不適切なものを選びます。
この問題のポイント
この問題は、活荷重の区分を覚えているかを問うものです。引っかけの核心はA活荷重とB活荷重の割り当てで、逆にしてあります。
残る4つは支点移動、温度変化、群集荷重、衝撃です。いずれも正しい記述です。
※ 問題文と選択肢そのものは、公益社団法人 日本技術士会が公開している公式PDFで確認できます。
正答:選択肢1(最も不適切なもの)
> この論点をやさしく解説:道路橋の床版|L荷重とT荷重の取り違えで落とす
各選択肢の正誤
5つのうち4つは道路橋示方書に沿った記述です。誤りは区分の組合せにあります。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 大型車の走行頻度が高い幹線道路にはA活荷重を適用する | ×(誤り) | B活荷重。AとBが逆 |
| 2 不静定構造物では支点移動によって部材応力度が増加するので設計で考慮する | ○(正しい) | 連続げたやラーメン橋脚 |
| 3 温度変化の範囲は条件を検討した場合は実状に応じて定めることができる | ○(正しい) | 一律に定める必要はない |
| 4 歩道等の床版及び床組の活荷重には群集荷重として5.0kN/m²の等分布荷重を載荷する | ○(正しい) | 示方書の値 |
| 5 橋面の凹凸や車両の加速・減速による衝撃の影響を考慮する | ○(正しい) | 静荷重より大きな影響が出る |
選択肢1は前半の区分の説明が正しいので、後半の組合せだけを見る必要があります。
選択肢1のポイント(ここが誤り)
活荷重は大型車の走行頻度で2つに分かれます。高速自動車国道や一般国道などの幹線道路にはB活荷重を、その他の道路にはA活荷重を適用します。
Bのほうが重い荷重です。大型車が多く通る道路ほど厳しい条件で設計する形になります。
選択肢4の群集荷重5.0kN/m²は歩道の活荷重として決まっている数字です。設問で数値が変えてあることもあるので、そのまま覚えておきます。
覚え方
- 幹線道路はB活荷重、その他はA活荷重
- Bのほうが重い
- 歩道の群集荷重は5.0kN/m²
理解度チェック
Q.
高速自動車国道にはどちらの活荷重を適用するか。
B活荷重です。大型車の走行頻度が高いためです。
Q.
歩道等の床版に載せる群集荷重はいくらか。
5.0kN/m²の等分布荷重です。
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出典
- 公益社団法人 日本技術士会「平成27年度 技術士第一次試験問題〔専門科目 建設部門〕」6ページ Ⅲ-9
- 公益社団法人 日本技術士会「平成27年度 技術士第一次試験 試験問題の正答」
※ 問題文と選択肢は掲載していません。上の表は各選択肢で問われている論点で、実際の設問は公式PDFで確認できます。
※ この記事の確認日:2026年7月
▼平成27年度 建設部門(35問中 解説15問)▼
- Ⅲ-1 非排水せん断強さは一軸圧縮強さの半分
- Ⅲ-2 周面抵抗力は杭軸方向にはたらく
- Ⅲ-3 締め固まるほど3つとも良くなる
- Ⅲ-4 水面より下は水中単位体積重量
- Ⅲ-5 断面二次半径は平方根を取る
- Ⅲ-6 座屈荷重は剛性で決まる
- Ⅲ-7 曲げモーメントは(q÷2)x(L−x)
- Ⅲ-8 摩擦力で伝えるのは摩擦接合
- Ⅲ-9|幹線道路にはB活荷重
- Ⅲ-10 アルカリシリカ反応は膨張する
- Ⅲ-11 高炉セメントは初期強度が低い
- Ⅲ-12 PCは許容せずPRCは許容する
- Ⅲ-17 貯留関数法とキネマティックウェーブ法
- Ⅲ-18 射流の境界条件は上流側
- Ⅲ-19 圧力水頭がゼロでも流れは止まらない
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