平成29年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅲ-1 を解説、圧密で排出されるのは間隙水
平成29年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅲ-1は、土の圧密に関する穴埋めの問題です。この問題では、4つの空欄に入る語句の組合せとして最も適切なものを選びます。
この問題のポイント
この問題は、圧密という現象を言葉で説明できるかを問うものです。引っかけの核心は排出されるのが間隙水か間隙空気かで、飽和土という前提を読み落とすと間隙空気を選んでしまいます。
残る3つの空欄は透水性の高低と、圧密で問題になる量が何かです。どれも常識の範囲で決まります。
※ 問題文と選択肢そのものは、公益社団法人 日本技術士会が公開している公式PDFで確認できます。
正答:選択肢1(最も適切な組合せ)
> この論点をやさしく解説:土の透水|ダルシーの法則と動水勾配
各選択肢の正誤
aからdまでの4つの空欄があり、組合せは5通り示されています。1つずつ確かめれば消していけます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 間隙水/高い/低い/時間的推移 | ○(正しい) | 飽和土なので排出されるのは間隙水。砂礫は透水性が高く粘土は低い |
| 2 間隙水/高い/低い/応力履歴 | ×(誤り) | dが違う。荷重と量の関係に加えて問題になるのは速さ=時間的推移 |
| 3 間隙水/低い/高い/時間的推移 | ×(誤り) | bとcが逆。粗い砂や礫の透水性は高い |
| 4 間隙空気/高い/低い/応力履歴 | ×(誤り) | aとdの2か所が違う。飽和土に間隙空気は無い |
| 5 間隙空気/低い/高い/時間的推移 | ×(誤り) | aが違う。bとcも逆になっている |
選択肢1と2の差はdだけで、そこが決められないと2つが残ります。問題文の「加えて」という言い方が手がかりです。
選択肢1のポイント(ここが誤り)
飽和土は間隙が水で満たされている状態なので、体積が減るということは水が押し出されているということです。間隙空気は不飽和土の話で、この設問の前提から外れます。
bとcは透水性の高低を問うています。粗い砂や礫は水が抜けやすいので圧密が早く終わり、粘土は抜けにくいので長くかかります。
dは「圧密荷重と圧密量の関係に加えて」と書かれた続きです。量の話は済んでいるので、残るのは速さの話になります。
覚え方
- 飽和土で押し出されるのは間隙水
- 砂礫は透水性が高く圧密が早い
- 荷重と量の次に来るのは時間
理解度チェック
飽和土の圧密で排出されるものは何か。
間隙水です。間隙が水で満たされているので、体積が減った分だけ水が出ます。
粘土の圧密が長くかかる理由は何か。
透水性が低く、間隙水が抜けにくいためです。
出典
- 公益社団法人 日本技術士会「平成29年度 技術士第一次試験問題〔専門科目 建設部門〕」1ページ Ⅲ-1
- 公益社団法人 日本技術士会「平成29年度 技術士第一次試験 試験問題の正答」
※ 問題文と選択肢は掲載していません。上の表は各選択肢で問われている論点で、実際の設問は公式PDFで確認できます。
※ この記事の確認日:2026年7月
▼平成29年度 建設部門(35問中 解説15問)▼
- Ⅲ-1|圧密で排出されるのは間隙水
- Ⅲ-2 間隙比が小さい構造が密な状態
- Ⅲ-3 ダルシーの法則は流速と動水勾配
- Ⅲ-4 水面より下は水中単位体積重量
- Ⅲ-5 外径が効く円環断面が最大
- Ⅲ-6 ローラー支点は回転も自由
- Ⅲ-7 たわみの公式は分母に3がある
- Ⅲ-8 まわし溶接部は有効長に含めない
- Ⅲ-9 床版に載せるのはT荷重
- Ⅲ-10 アルカリシリカ反応は膨張する
- Ⅲ-11 高炉セメントB種はASRを抑える
- Ⅲ-12 施工に要るのはワーカビリティー
- Ⅲ-17 全水圧は三角形分布の面積
- Ⅲ-18 時間で変わるのは不定流
- Ⅲ-19 単一管路では流量が変わらない
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