令和6年度 技術士第一次試験 建設部門 Ⅲ-4 を解説、締固めた土の性質
令和6年度 建設部門Ⅲ-4は、乾燥密度が高いほど土の性質がどう変わるかを3か所埋める設問です。
この問題のポイント
乾燥密度が高いとは、同じ体積に土粒子が多く詰まっている状態です。
間隙が減るので、強くなり、縮みにくくなり、水を通しにくくなります。3つとも設計に都合のよい向きです。
※ 問題文と選択肢そのものは、公益社団法人 日本技術士会が公開している公式PDFで確認できます。
正答:選択肢4(最も適切な語句の組合せ)
> この論点をやさしく解説:土の三相|含水比も間隙比も分母は土粒子
だから「大きく・低く・小さい」の組合せを探すだけで決まります。
各選択肢の正誤
締め固めて乾燥密度が高くなると、土は密になります。強度は大きく、圧縮性と透水係数はどちらも小さくなる向きでそろいます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 小さく/低く/大きい | ×(誤り) | a列とc列が逆。密になれば強度は上がり、水は通しにくくなる |
| 2 大きく/高く/小さい | ×(誤り) | b列が逆。密になれば圧縮性は低くなる |
| 3 大きく/低く/大きい | ×(誤り) | c列が逆。密になれば間隙が減って透水係数は小さくなる |
| 4 大きく/低く/小さい | ○(正しい) | 3つとも「密になって良くなる」向きでそろっている |
| 5 小さく/高く/大きい | ×(誤り) | 3列とも逆になっている |
3つの空欄はすべて同じ「密になる」という1つの現象から出てきます。1列でも向きが違えばその選択肢は落ちます。
選択肢4のポイント(ここが誤り)
3つの向きをまとめる
盛土や路床を締め固めるのは、この3つを同時に得るためです。
他の選択肢がなぜ違うか
1か所でも向きが逆なら落とせるので、3つを同時に見る必要はありません。
覚え方
- 締固めは「詰めれば良くなる」と覚えます。ただし良くなるのは強度と止水で、乾燥密度を上げすぎると施工の手間が増えます。
- 最大乾燥密度になる含水比が最適含水比で、そこを狙って締め固めます。
理解度チェック
Q.
乾燥密度が高いと圧縮性はどうなるか。
低くなります。間隙が少ないので押しても縮む余地が小さいです。
Q.
透水係数が小さくなるのはなぜか。
水の通り道になる間隙が減るためです。止水を狙う盛土では有利です。
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出典
公益社団法人 日本技術士会「令和6年度 技術士第一次試験問題〔専門科目 建設部門〕」2ページ Ⅲ-4
公益社団法人 日本技術士会「令和6年度 技術士第一次試験 試験問題の正答」
※ 問題文と選択肢は掲載していません。上の表は各選択肢で問われている論点で、実際の設問は公式PDFで確認できます。
※ この記事の確認日:2026年7月