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【まとめ】一級建築士と二級建築士の違いは?試験範囲と試験の違い

一級建築士の勉強法

ども、Tです。あなたは

  • 「一級建築士と二級建築士の違いは?」
  • 「一級建築士と二級建築士の試験の違い?試験範囲は?」

と思っていませんか。試験の難易度だけでなく、設計できる建物規模年収など大きく違います。今回は、一級建築士と二級建築士の違いについてお話しします。

二級建築士については、下記もご覧ください。

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試験の難易度が大きく違う

一級建築士と二級建築士では試験の難易度が大きく違います。両者の合格率をざっくりと説明します。

一級建築士の合格率は学科20%、製図で40%

一級建築士は国家資格の中でも難易度の高い資格です。学科試験の合格率が概ね20%、製図試験で40%の合格率です。

詳細は下記の記事を参考にしてください。

一級建築士の合格率とは?本当に分かる合格率の推移、過去の合格率
ども、Tです。 一級建築士は、国家資格の中でも難関資格の1つに分類されます。一般的には、1次試験の合格率は約20%で、2次試験で合格する者は40%。つまり1次と2次を通して、10%しか合格できません。 しかし一級建築士の合格率は...

つまり、1・2次試験を通して例年8%程度の合格率になります。注目すべきは学科試験の難易度の高さ。試験会場に集まる試験性の8割は不合格、ということ。

二級建築士の合格率は学科40%、製図50%

一級建築士と比べると、二級建築士の合格率は大分楽です。一級の試験でアレだけ難しかった学科試験の難易度が楽になっています。

試験範囲も狭く、合格基準点も低い。詳細は下記の記事を参考にしてください。

二級建築士の合格率は?24歳までに受験すれば2人に1人は合格可能?
ども、Tです。あなたは、 「二級建築士の合格率は?」 と思っていませんか。二級建築士の合格率は、建築技術教育普及センターで公表されています。今回は、二級建築士の合格率をまとめた結果についてお話しします。 二級建築士の受...

それでも全体を通して合格率は20%に落ちます。二級建築士は一級建築士よりも、年配の方が受かりにくい試験です(上記の記事を参考ににしてください)。

若いうちに取得することがマストです。

試験範囲が違う

一級建築士と二級建築士では、試験範囲が全く違います。下記に試験範囲を示します。

一級建築士試験

  • 9:30~9:45(15分) 注意事項等説明
  • 9:45~11:45(2時間) 計画、環境・設備
  • 11:45~12:30(45分) 休憩
  • 12:30~12:55(25分) 注意事項等説明、法令集
  • 12:55~14:40(1時間45分) 法規
  • 15:00~15:10(10分) 注意事項等説明
  • 15:10~17:55(2時間45分) 構造、施工

二級建築士試験、木造建築士試験

  • 9:45~10:00(15分) 注意事項等説明
  • 10:00~13:00(3時間) 建築計画、建築法規
  • 13:00~14:00(1時間) 休憩
  • 14:00~14:10(10分) 注意事項等説明
  • 14:10~17:10(3時間) 建築構造、建築施工

二級建築士の試験問題の詳細は、下記をご覧ください。

設計できる建築物の規模が違う

一級建築士と二級建築士では、設計できる建築物の規模が違います。ここでは、その違いを説明します。

一級建築士は何でも設計可能

まず一級建築士ですが、この資格があれば設計できる規模の制限はありません。つまり、「なんでも設計できる」ということ。

良く言われる表現ですが、「戸建て住宅から高層ビルまで」何でも設計が可能です。

 

厳密に言えば下記が、一級建築士にしか設計できない建築物です。

 学校、病院、劇場、公会堂、集会場、百貨店の用途に供する建築物で、延べ面積が500㎡を超えるもの

木造建築物で、高さが13mまたは軒の高さが9mを超えるもの

鉄筋コンクリート造、鉄骨造等の建築物で、延べ面積が300㎡、高さが13mまたは軒の高さが9mを超えるもの

用途・構造にかかわらず、延べ面積が1,000㎡を超え、かつ、階数が2以上の建築物

要するに二級建築士よりも設計できる規模が広がった、と認識してください。

二級建築士は住宅規模まで

一方、二級建築士の資格は設計できる建築物の規模が限られています。ザックリ言うと、「住宅規模まで」しか設計できません。

 

厳密に言えば下記が、二級建築士が設計できる建築物の規模になります。

鉄筋コンクリート造、鉄骨造等の建築物で、延べ面積が30㎡を超えるもの

延べ面積が100㎡(木造建築物は300㎡)を超え、または階数が3以上の建築物

建築士に向いている性格

ここでは一級建築士に向いている性格、二級建築士に向いている性格を説明します。番外編で、下記の記事も参考にしてください。

建築士に向いていない性格は?働いて分かったこと、解決方法3つ
ども、Tです。 あなたは 「建築士の仕事が上手くいかない」 「建築士に向いていない性格ってなに?」 と思ったことはありませんか(実際に、大学の後輩に聞かれました) 実は、僕は何度も「この仕事向いてないな」と...

一級建築士の場合

昔、情熱大陸という番組で坂茂さんがこんなことを言っていました。

「建築家ってデザインばかりしていると思われるけど違うんだ。デザインなんて1割、あとの9割は人と話す仕事だよ」

まさにその通りで、建築士は人と話す仕事。コミュニケーションをとるのが好きな人は向いています。これは二級建築士も同じです。

 

ただし一級建築士の場合は、そのコミュニケーションスキル発揮する場が違います。一級建築士は何でも設計可能。

東京オリンピックや世界的なコンペ。そういった、国際的な場面で、いかんなく喋りのテクニックを発揮できる、発揮したい人に向いています。

二級建築士の場合

二級建築士は住宅規模の設計が可能な資格です。世の中には二級建築士のみを取得して独立する方もいます。

そんな方々は主に住宅設計を専門に仕事をするのです。将来は住宅しか設計したくない、という人は二級建築士がおすすめです。

一級建築士のように、日本や世界的に事業を展開することはできないので、どちらかと言えば地方に根差す建築士になるでしょう。

年収の違い

一番気になるのは年収の違いですよね。ここでは一級建築士と二級建築士の年収の違いを説明します。

一級建築士の場合

一級建築士の年収もピンからキリです。下をみれば年収300万、上なら1000万プレーヤーも。下記の記事で詳細を書いています。あわせて参考にしてください。

二級建築士の場合

二級建築士の年収は、やはり一級建築士より落ちます。これは私が勤める設計事務所の場合ですが、一級建築士の手当てが月数万円に対して、二級建築士はその半分。

年収に換算すると、300~500万円くらいが相場でしょうか。独立しない限りは、そこまで沢山貰える資格ではありません。下記の記事を参考にしてくださいね。

まとめ

今回は一級建築士と二級建築士の違いを説明しました。二級建築士の上位資格が一級建築士ですが、それぞれに一長一短あります。将来の人生を見据えて、自分がどの資格を取得するか決めたいものですね。

二級建築士試験のことが知りたい方は、下記もおすすめです。

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