ども、Tです。
一級建築士は、国家資格の中でも難関資格の1つに分類されます。一般的には、1次試験の合格率は約20%で、2次試験で合格する者は40%。つまり1次と2次を通して、10%しか合格できません。
しかし一級建築士の合格率は相対的なものです。例えば、試験が簡単で全員が良い点数であれば、合格基準点は引き上げとなります(通常、学科で90点が94点の引き上げ例もあり。確実な安全圏内は100点必要と言われている)。
じゃあ一体、これまでの一級建築士試験の合格率と難易度は、「どう変化したのよ」って気になると思います。「これだけ点数とれば大丈夫!」ってラインを知りたいですし。
今回は一級建築士の合格率、合格点と、その推移について特集します。下記も参考になりますよ。
ちなみに僕の一級建築士の勉強方法は下記が参考になります。
一級建築士の合格率について
下図を見てください。
受験者数が年々減っているのはご存知の通りです。で、平成10年からは合格者数が18%で推移しています。その辺は毎年変わらないですね。
理由は分かりませんが一時期25%まで合格率が上昇したことも。その前後で合格率が10%まで落ち込んだときもあります。こちらの記事で考察しています⇒ 一級建築士の学科試験は本当に難しいのか?難易度を再考察してみた。
一級建築士の合格点の推移
さて、皆さんが知りたい合格点の推移がこちら。
H28年度 90点
H27年度 92
H26年度 90
H25年度 92
H24年度 94
H23年度 87
H22年度 88
H21年度 97
平成21年度は97点というぶっとんだ合格点もありますが、一般的に言われているのは「90点」。但し、この合格点の推移をみてわかるように、「90点で合格的る年度は4回しかない」こと。
90点ギリギリだと不合格になる可能性が半分ある、ということです。最低でも95点、100点あれば100%合格できるかと。100点をとるには相当の勉強量が必要です。
僕は平成30年度の試験で98点をとり合格しました⇒ 平成30年度の一級建築士試験学科の結果と感想、勉強法
平日仕事をしている方なら効率的な勉強が求められます。下記の記事は、合格者の時間の使い方を書いています。あわせて参考にしてください⇒ 一級建築士合格者が語る「時間の使い方」を分析してみた
またケアレスミスをしては100点とれません。下記の記事で、うっかりミスをなくす対処法を書いています。こちらもどうぞ⇒ 【一級建築士】試験でうっかりミスをなくす正しい対処法
一級建築士の難易度の推移
一級建築士の合格率、合格点の推移は分かりました。では難易度はどうでしょう。科目ごとに難易度は毎年上下します。
但し、全体の試験難易度としては毎年度同じになるよう、調整されているようです。それでも年々、問題の傾向は変わり新問題も増えています。10年前の試験とは明らかに別物、といえます。
構造、法規は例年通り。新問題が増えていく計画、環境、施工は年々難しくなっているでしょうね。
まとめ
- 学科試験の合格率は15~20%で推移
- 学科試験は最低でも95点欲しい。100点以上で100%合格
- 試験は毎年度、難易度は高くなっている。
以上、一級建築士試験の合格率、合格点の推移と難易度の推移でした。まぁ難易度が上がったどうのって言ってもしょうがありませんが。
最善尽くすのみですね。
ちなみに姉歯事件で得したのは建築業界でも、建築士を志す受験者でもなく、予備校の資格学校かもしれませんね。
益々難易度が上がる一級建築士試験ですが、合格者がどんな勉強をしたのか、合格後どう変わったかしりたくありませんか。
下記の記事は、一級建築士に合格した者が、その後どう変わったか書いた記事です。一級建築士合格者が語る、「合格後の変化」
下記の本は、一級建築士の合格者たちの勉強法がまとめられた1冊。「なるほど、こんな勉強をしていたのか」と目からウロコ。あわせて参考にしてください。