給水装置工事主任技術者 独学ガイド

  1. HOME
  2. 水道行政
  3. > 令和4年度 問8

令和4年度 水道行政 問8 を解説(責任の相手は水道の需要者)

令和4年度 学科試験1 問8は、水道法第14条の供給規程が満たすべき要件に関する問題です。4つの記述から、不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢1です。責任を定める相手は「水道事業者及び水道の需要者」で、指定給水装置工事事業者ではありません。

相手だけを差し替える型です。文の残りがそのまま条文どおりなので、相手の一語だけを見ます。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。

正解:選択肢1

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 条文は「水道事業者及び水道の需要者の責任に関する事項」です。「指定給水装置工事事業者」とした点が誤りです
2 ○(正しい) 料金が、能率的な経営の下における適正な原価に照らし、健全な経営を確保することができる公正妥当なものであること
3 ○(正しい) 特定の者に対して不当な差別的取扱いをするものでないこと
4 ○(正しい) 貯水槽水道が設置される場合は、水道事業者及び当該貯水槽水道の設置者の責任に関する事項が適正かつ明確に定められていること

選択肢1のポイント(ここが誤り)

条文が相手を指定しています。

水道法 第14条第2項第2号

水道事業者及び水道の需要者の責任に関する事項並びに給水装置工事の費用の負担区分及びその額の算出方法が、適正かつ明確に定められていること。

この「水道の需要者」を「指定給水装置工事事業者」に差し替えた肢が、令和4年と令和6年の2年度とも誤りとして出ています。

差し替えられる相手はもう1か所あります。

正しい相手・対象 差し替えられた形 出題年度
水道事業者及び水道の需要者の責任指定給水装置工事事業者令和4年・令和6年
貯水槽水道が設置される場合専用水道令和7年

条文は貯水槽水道を「水道事業の用に供する水道及び専用水道以外のもの」と定義しています。専用水道は別のものなので、置き換えると誤りになります。

供給規程の要件は5つあり、この問題はそのうち4つを並べています。料金の公正妥当性・責任と費用の負担区分・不当な差別的取扱いの禁止・貯水槽水道の責任が並びます。

詳細は供給規程とは?給水義務の相手は誰か・契約は必ず結ぶのかで扱っています。

覚え方

  • 供給規程が定める責任の相手は水道事業者及び水道の需要者。工事事業者とした肢は令和4年・令和6年に誤り
  • ★もう1つの差し替え=貯水槽水道を「専用水道」にする(令和7年に誤り)
  • 貯水槽水道の定義=水道事業の用に供する水道及び専用水道以外のもの
  • 要件=料金の公正妥当性/責任と費用の負担区分/不当な差別的取扱いの禁止/貯水槽水道の責任
  • ★文の残りは条文どおりなので、相手の一語だけを見る

理解度チェック

Q.

供給規程が定める責任は、誰と誰のものか。

水道事業者及び水道の需要者です。「指定給水装置工事事業者」とした肢は令和4年と令和6年に誤りとして出ています。

Q.

供給規程に責任の事項を定める対象はどの水道か。

貯水槽水道です。「専用水道」とした肢は令和7年に誤りでした。

Q.

料金についての要件は。

能率的な経営の下における適正な原価に照らし、健全な経営を確保することができる公正妥当なものであることです。

> 水道行政のほかの論点は水道行政のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「令和4年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問8=(1))によります。設問文が「不適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 水道法(昭和32年法律第177号)第14条 供給規程(e-Gov法令検索)。条文の引用は同法令によります。
T

この記事を書いた人

T

給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

▼令和4年度 給水装置工事主任技術者試験▼

▼カテゴリ一覧▼

T

T

給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、一次資料にあたって整理しています。

Topへ >>