一級建築の試験勉強

一級建築士の資格にどれだけの価値があるのか?

一級建築士学科試験が終わり、無事ダラダラと過ごしているtyazukeです。普通、建築設計業界で生きる方なら、一級建築士はどうしても欲しい資格だと思います。では一級建築士の資格にどれほどの価値があるのよ、と考えたことありますか?

一級とればバラ色人生が待っていると思っていませんか?それ、危ない考えですよ。今回は資格の価値について考えます。

 

なぜ君は一級建築士をとりたいのか?

建築設計業界にいると、「一級建築士は必須!」とよく言われます。上司、同僚など多方面から「とれよ!」と圧力かかるでしょう。

僕も設計事務所に入ってなんとなく「とらなきゃなぁ」とぼんやり考えていました。上司の「とれよ!」を躱して、社会人6年目にして初受験だったわけですが笑

※初受験の結果は下記の記事を参照ください。

平成29年度 一級建築士の結果報告の件

 

※また、今回(平成30年度)の試験結果は下記からどうぞ。

平成30年度の一級建築士試験学科の結果と感想、勉強法

 

一級建築士は「とらなきゃなぁ」で取れるほど甘くはありません。資格学校に100万、200万課金するのが普通の世界です。※ちなみに僕は100万無駄にかけちゃいました。

2年間総合資格に通った結果、100万円無駄にした話

 

苦労して取得した分、見返りがあればいいのですが。一級建築士とっても年収大したことなかったら拍子抜けです。

「あんなに苦労して、これだけかい」とツッコミたくなります。

 

私が所属する事務所では一級を取得すると、技術手当として月給が数万増えます。「おお!すごいじゃん!」と思うのは早計です。なぜなら、元々の給料が少ないんです。それに「手当」という点がポイント。

・元々少ない基本給+数万の手当=普通の給料

 

とお考えください。一級建築士をとって、ようやく人並みの給料になるだけです。また「手当」なので基本給が上がるわけでは無い。基本給じゃないから、ボーナスや退職金は変わらないんですよね。

業界では一級建築士の資格を「足裏の米粒」と揶揄します。「とっても食えない」という皮肉です。現実、食えないことはないのですが、存分に豊かな暮らしができるかは「?」ですね。

 

前置き長くなりましたが、

「あなたはなぜ一級建築士がとりたいのか?」

将来、

  • お金が欲しい。
  • のんびりしたい。

とお考えの方は、ちょっとズレてます。一級建築士をとった先に、そんな生活はありません。建築業界にきてはダメですね。設計はもってのほか。プラントやメーカーならお金が満たされるかも?ただ、のんびりはできないよ?

 

一級建築士って、そこまで価値ある資格ではないよ?

「今のブラックな環境から抜け出したい!だから一級をとって転職!」と考えている方、今よりマシになるだけでこの業界に居る限り、根本的に解決はしないよ、と言いたいです。

 

逆に言えば、

・建築、建築設計が大好き(仕事が好き)

な建築狂には、ベストな業界なんですけどね。

 

一級建築士とるも地獄、とらぬも地獄

とはいっても、今後も設計業界で活躍したい人は「一級建築士をとらないと話になりません」。それは間違いないです。

ただ僕が言いたいのは、

「一級建築士をとったからといって、明るく楽しい設計ライフが訪れるわけでは無い」

ということ。そこに希望をもって一級建築士を取りたい人は、一歩立ち止まってください。「おれ、このまま建築やっていいのかな?設計続けられるかな?」と考えても良いですね。

また何度も言うように、設計業界でやっていきたい人は「一級建築士は必須」です。とれないと責任ある仕事を任せてくれないし、将来、独立したい人は必須です。もちろん転職にも有利です。

要は、「一級をとるも地獄、とらぬも地獄」ですわ。

 

まとめ

一級建築士に価値があるのか、僕の考えを書きました。皆さんはどうお考えでしょうか。価値ないのが分かっているけど、無いとまずいから取る方が大勢では。

一級とって少し給料増えても、幸せにはなりません。「仕事やりたくねぇ」と呟きながら設計続けている一級建築士を、僕は何人も知っています(しかも5,60代)。多分、彼らは設計が向いていないんです。建築嫌いなんです。だからといって、苦労して取得した資格だから手放す勇気もないのです。

もし別業界に移りたいのなら早い方が良いです。一級をとってからだと、逆に身動きできません。

一級とっても、人生に確変が起きてバラ色になるわけでは無いです。無思考に「一級とらなきゃ」でとっても何も変わりません。

 

だったら、

  • 「一級建築士の資格は自分に必要?」
  • 「このまま建築業界にいることが幸せ?」

と自分の人生に向き合うべき、と僕は思います。

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