ども、Tです。あなたは
「設計事務所への就職」
を考えていませんか。
僕は中堅規模の組織設計事務所に7年間勤めていました。「設計事務所」は、一般企業に比べるてルールが少し違うし独特です。
今回は、僕の経験を元に設計事務所への就職について、種類、仕事内容、給料、労働環境など幅広くお話しします。
就活を少しでも考えている方は、こちらも参考にどうぞ⇒ 就活のプロに相談できる!キャリアチケットが大学教授より心強い件
設計事務所って何?
設計事務所は、主に建築設計業務を行う会社の総称ですね。建築設計の仕事をするには、建築設計事務所を開く必要があります。これは建築士法で決まっています。
省略して「設計事務所」または「事務所」ということが多いです。
簡単に言うと、建物をデザインして図面を描いている会社ですね。建築士の人が働いている所です。
設計事務所の種類は?
ざっくり種類を分けると、こんな感じです。
- 特化型設計事務所
- 組織設計事務所
特化型設計事務所とは、「意匠、構造、設備」のいずれかの専門に特化した設計事務所です。例えば、建築家が設計事務所を立ち上げていますが、これは意匠に特化した設計事務所です。
分野ごとに特化した設計事務所があります。
組織設計事務所は、1つの事務所に「意匠、構造、設備」の専門家がいます。僕が入社した事務所は、組織設計事務所です。僕は構造設計の仕事をしていますが、同じ会社に意匠や設備の人がいました。
設計事務所の仕事内容は?
実は分野で仕事内容は大きく違いますが、共通するのは
- 設計図を描くこと
ですね。どの分野でも間違いなく行う仕事です。
意匠だと、建築物の基本計画から始まり、コンペ、プロポ、打合せや雑仕事など色々です。本当に色々な仕事をしています。
構造は、基本計画や計算が主ですね。
設計事務所の給料は?
設計事務所の給料は少ないです。僕は大学院卒で基本給18万円でした。当たり前ですが、手取りにしたらもっと少ないです。
前述しましたが、大手設計事務所に行けば沢山もらえます。ただ、ほとんどの設計事務所が、中小企業以下の規模という点を忘れないでくださいね。
設計事務所に就職したかったら、頑張って大手を狙いましょう!
設計事務所の労働環境は?
設計事務所の労働環境は下記の通りです。
- 労働時間が長い
- 給料が少ない(ゼネコン、メーカー比)
- 良い意味でも、悪い意味でも時間にルーズ
- 長髪・髭、服装に関しては何も言われない
- 転職先の選択肢が広がりやすい
それぞれ解説しますね。
労働時間が長い
労働時間は長いですよ。
僕の場合は、8:30~22:00くらいが通常でした。徹夜、深夜を超えることも頻繁にあります。
どんな設計事務所に行っても状況はほぼ同じ。仕事に慣れると調整できると思いますが、覚悟はした方がいいですね。下記、参考にどうぞ。
給料が少ない(ゼネコン、メーカー比)
ゼネコンやメーカーに比べて給料が少ないです。これは企業規模の違いが反映されています。
設計事務所の多くは、中小企業以下の企業規模です。比較すると
- ゼネコン・メーカー > 設計事務所
という構図になります。大企業の方が中小企業より給料が高いのは当然ですよね。
ただ設計事務所の中には、日建設計や三菱地所設計のように規模の大きな設計事務所もあります。これらは給料も大企業並みですよ。
良い意味でも、悪い意味でも時間にルーズ
設計事務所は良い意味でも、悪い意味でも時間にルーズです。普通は許されない「遅刻」も、平謝りで許されます。
また、当日体調不良になって仕事を休みたくなったとき、電話一本で休める柔軟性もあります。実際に僕が勤めている事務所は、そんな感じ。
有給は後日申請でOKなんです。ゆるいですよね~。
逆に言えば労働時間にもルーズ。長時間の残業を続けても、それを注意する組織体制がありません。これはデメリット。
長髪・髭、服装に関しては何も言われない
もちろん身だしなみは清潔に整える必要がありますが、服装や髪、髭に関して緩いのも特徴。僕なんて髭剃るのが面倒だから、平日は髭を伸ばしたまま出社していますよ。
特に何も言われません。他の事務所所員を見ても、髭を生やして仕事をする人いるみたいですね。
また内勤が多いので服装に関する規定もユルユル。ジーンズはダメですが、スーツである必要はナシ。僕はスーツが苦手なんで、一年目から綿パンを履いて仕事に行っていました。
白シャツが嫌いなので、柄シャツが基本。これも特に注意はありません。
服装が自由って良いですよね。
あと髪も大体自由。短髪にする必要もないし、注意されることもない。僕は一年目から前髪長めです。
転職先の選択肢が広がりやすい
最も大きなメリットは、転職先の選択肢が広がりやすいこと。設計事務所での業務経験を活かして、確認申請機関も良いですね。
設計をやりたいのなら、大手設計事務所も魅力的。設計をやめて監理業務に携わることも可能。
とにかく設計を経験すれば、設計、監理、確認業務の3つに関わっています。つまり設計事務所で働けば、自然と3つの道が開かれた、ということ。
現に、民間の確認機関はほとんどの人が設計経験した転職者。おそらく元々、設計事務所へ勤務していた人でしょうね。
結局、設計事務所の就職ってどうなの?
僕の場合、前述した設計事務所の「ゆるさ」が自分に合うと思い入社しました。
結局、その会社で長く勤められるかが大事です。頑張って就活しても1年そこらで退職したら意味ありません。
「自分はどちらの方が相性がいいのか」良く考えましょう。ただ、正直自分で考えても、適性なんて見えてきません。
OB、友人、就活エージェントなど、知り合いの方からアドバイスをもらいましょうね。ゼネコンについては、こちらも参考にどうぞ⇒ 業界人が教える、大手ゼネコンの初任給と特徴をランキングにしました。
就活は1人で進めて良いこと無いです。間違えてブラック事務所に入る可能性もあるし、適性診断を失敗してミスマッチをする可能性もある。そうならないために、就活エージェントの利用は必須。
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