ども、Tです。
少し世代が古い日本の建築家の中には、外観だけを気にする方がいました。外観だけを気にするとどうなるか?
欠陥住宅の誕生です。雨は漏るし、夏は暑い。冬は寒い。住めたものじゃありません。今回は、そんな欠陥住宅を設計した有名建築家とその住宅について考えます。
今回の記事とは無関係ですが、素晴らしい建築家の方も多いですよ。安藤忠雄、伊藤豊雄、隈研吾氏などですね。下記をご覧ください。
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設計したのは早稲田大学のカリスマ教授
早稲田大学のカリスマ教授です(名前を知りたい方は動画を最後までご覧下さい・・・)。住人のことを考えていない。お金を使って遊んだ。などと辛辣なことを言われています。
それもそのはず。この欠陥住宅、夏は灼熱(45度近く)冬は冷蔵庫状態だそう。全ては断熱設計が満足でないから。
「10年間住んだ心地がしない家」と施主さんは言っています。酷いですね・・・。
雨水が玄関に溢れる?ずさんな防水処理
中庭と玄関はバリアフリーのため、同じレベル。中庭には、排水口が設けられていました。しかし、その排水口は枯葉1枚で塞がってしまう代物。排水口が小さすぎるんですね。
この欠陥住宅では、雨が降ると雨水が玄関に溢れるそう。
何度も言いますが、惨すぎますよ(動画をみてビックリします)。
また雨漏りが酷い。笠木から雨漏りしています。防水にシーリングを用いていますが、通常耐久性1年、2年。太陽光ですぐに劣化します。
案の定、この欠陥住宅の笠木を外すと、サビだらけ・・・。シーリングに頼る防水はよくないですねぇ。
プールのように水浸しになった3階
この住宅は3階で、和室がありました。しかし雨漏りが酷くて、床下一面に水が溜まっていたそうです。
「水たまりの上で寝ていたもの」と施主は語ります。原因は曲がりくねった配管。普通は排水のため近くから、建物の外に出す配管が、なぜか建物の中をくねくねを曲がって外に出ていた模様。
水が流れる勾配もないことから、水が溢れました。
ガラス張りの灼熱地獄
玄関から入ると家に窓がない、ガラス張りの家です。ガラスを透過した熱が、部屋の温度を上昇させ、とても住めないとのこと。
施主さんは急遽自分たちで窓を開けました。「見てくれだけの家」と施主。またアルミサッシの部分に止水が全然ない。そこからサビ汁が漏れる。
この建物鉄筋コンクリート造ですが、夏は夜でも暑い。冬は昼でも寒い。部屋の中で44度にも上がる。コンクリートの蓄熱が原因で、断熱設計が全く施されていないようですね。
う~ん酷い!
まとめ
考えてみれば、無名の建築家は愚直に正しい仕事をしないと認められません。
一方、有名建築家は存在そのものが有難いわけで、正しい技術なんてもっていない可能性もあります。建築の見てくれはいいかもしれませんが。
有名建築家に設計依頼する機会がある人は気をつけましょうぜ。元動画はyoutubeで探してみてくださいな。