ども、Tです。あなたは
- 「伊東豊雄建築設計事務所ってどんなとこ?」
- 「伊東豊雄の弟子は?」
と思っていませんか。僕が学生の頃からのスター建築家です。日本に留まらず世界でも評価される建築家ですよね。
今回は、伊東豊雄建築設計事務所のこと、伊藤豊雄氏の弟子について調べたことを、お話しします。下記の記事も参考にどうぞ。
伊東豊雄氏と安藤忠雄氏の弟子
槙文彦氏が「野武士の世代」と名付けた同時期の建築家、安藤忠雄氏と伊東豊雄氏。実は建築家として売れ出したのは安藤忠雄氏が先で、住吉の長屋が建築学会賞を受賞。一気にスターダムへ。
打ち放しコンクリート建築という一時代をつくりました。
しかし間違いなく、今の建築界に影響を与え続けているのは伊東氏。そして、彼の弟子たちです。なぜ、伊東豊雄建築設計事務所の出身建築家は売れ続けるのでしょうか。
伊東氏は良い意味で放任主義。だから所員が育つ
伊東氏はいい意味で放任主義。元所員がそう語ります。
僕は好き嫌いがハッキリしている。1割は大好き。もう1割は 大嫌い。あとの8割はどっちでもいい。勝手にやってくれって感じ。
そんな感じで所員に任せてしまう伊東氏。
最近は伊東氏自らがアイディアを出すことも少なくなったそうです。むしろ所員から良いアイディアを求めて、それを伊東氏がアドバイスする。もう何年もそんな状況。
また伊東氏は、自身の事務所から活躍している建築家が多いことについて、こう語っています。
僕が優秀にしている、というよりは自然とそうなっていかないと事務所として成り立たないんじゃないかな?
所員に主導権を持たせてみる。だからこそ所員は、自分の頭で考えて自分で行動するようになる。
元々所員の建築に対するやる気は十二分にあるので、所長がアレコレ押さえつけるより、任せた方が育つということ。
伊東氏は今後の事務所運営については、このように考えています。
設計事務所は変わらなきゃならない。これまでの修業スタイルじゃなくて、研究所のように個人名で集まって仕事ができると、もっと良い建築ができる
僕も全くの同感です。
彼の過去にこだわらない精神、常に殻を破っていく精神は本当に素晴らしいです。世の中の設計事務所に、伊東氏の髪の毛を煎じて飲ませたいくらいです。
安藤氏は徹底している。だから伊東氏に負けた
では一方の安藤氏はどうでしょうか。
彼には、こんな有名な逸話があります。
コンクリート打ち放しの壁が綺麗な直角になっていないとダメ。出来ていないとやり直しになる。
つまり、安藤氏は徹底しているんです。伊藤氏が「8割はどうでもいい」という考えとは真逆です。
察するに、安藤氏の所員は描いた図面が真っ赤になるまでチェックされたのでしょう。安藤氏は徹底しているからです。
「アレはダメ。コレも直せ。俺が思うようにしないと許さん」全くの想像ですが、遠からずじゃないですかね?
伊東と安藤。どちらの育て方が良かったのか、結果は言うまでもありませんね。
まとめ
- 所員には主導権を持たせる。8割のことは口をださない。
- 放任主義の方が、優秀な所員に育つ。
コレって設計事務所に関わらず、全ての組織に言えるんじゃないかなぁと。部下に権限を持たせると、やっぱりやる気出るわけで。
口出しは最低限にとどめることが大切ですね。
後世に多大なる影響を及ぼした伊藤豊雄氏。やっぱり憧れる建築家です。ちなみに僕の実家にある建物の設計が伊藤さんで、できた当時は驚きました(笑)
こちらも参考にどうぞ。
伊藤豊雄氏を知るおすすめ本3冊
伊東豊雄氏を知る本を3冊紹介しますね。
それぞれ解説します。
伊東豊雄作品集
伊東豊雄作品集 2002-2016―TOYO ITO 2002-2016
こちらは、伊藤豊雄さんの作品集。転換期となる2011年以降との違いも必見。
他の口コミはこちら⇒ 伊東豊雄作品集 2002-2016―TOYO ITO 2002-2016
にほんの建築家―伊東豊雄・観察記 (ちくま文庫)
コンペのこと、日々の仕事など伊藤豊雄建築設計事務所のことがわかります。所員のインタビューもリアル。
他の口コミはコチラ⇒ にほんの建築家―伊東豊雄・観察記 (ちくま文庫)
あの日からの建築 (集英社新書)
「あの日」とは、東日本大震災が起きた日のこと。震災のこと、建築との関わり方、伊藤さんの自著です。
他の口コミはコチラ⇒ あの日からの建築 (集英社新書)